まぐろを知り尽くしたプロが作るネギトロ 持続可能な漁法にも注目

2021/6/26

手巻き寿司や丼にして薬味をたっぷり添えてもおいしい、ネギトロ。子どもたちから大人まで幅広い世代に人気だ。

そんなネギトロ好きには注目の商品が登場した。それが、「自然派Styleメバチマグロネギトロ」。マグロ本来の味わいや弾力を、存分に楽しめるという。製造する株式会社マストミ(徳島市)営業部長の佐川和也さんに、その特徴やこだわりについて話を聞いた。

佐川さんによると最大の特徴は「マグロのもちっとした食感が楽しめること」だという。一般的なネギトロは赤身やトロをサク取りした後に残る端材が使われることが多く、ペースト状になっている。それに対して「自然派Styleメバチマグロネギトロ」は刺身で食べてもおいしいくらいの良質な天然メバチマグロを使用。あえて粒感を残すことでマグロ本来の食感を活かしている。

また、マグロには口に残ってしまうような太くかたいスジがあるため、マストミでは機械と手作業で丁寧にスジを取り除いている。

同業者からは、ここまで時間やコストをかけた製造方法に驚かれることもあるという。佐川さんは、「一般的なネギトロのイメージとは異なる、良質なマグロの良さを活かした、しっかりとした食感が自慢です」と胸を張る。

おいしさの理由がもう一つ。そのポイントは、マグロの釣り方にある。最近は群れごと網で釣り上げる「巻き網漁法」が増加しているが、「自然派Styleメバチマグロネギトロ」に使用するメバチマグロは、縄に針糸を垂らして釣り上げる伝統的な「はえ縄漁法」での漁獲にこだわっている。

「巻き網漁法」の場合、一度に大量の魚を捕獲でき、効率が良い一方で、水揚げの際の魚同士の接触や圧迫でどうしても魚に傷がついてしまう。「はえ縄漁法」は一本ずつマグロを釣り上げるため、魚が傷みにくい。

また、魚の種類や大きさを狙って取ることができる「はえ縄漁法」は、乱獲や海洋資源の枯渇の問題にも向き合った「持続可能な」漁法としても、今、その価値は見直されている。さらに、はえ縄漁でとれたマグロはすぐに船の上で急速冷凍されるので、鮮度も抜群だという。

そんなマストミがこだわりぬいた「自然派Styleメバチマグロネギトロ」は1食分ずつの個包装パック入。袋のまま流水で3~5分ほど解凍し、ごはんの上にのせるだけでネギトロ丼が完成する。

ネギトロ丼

夏の暑い時期でも、火を使わずに調理ができる手軽さも好評とのことだ。どんぶりメニューはもちろん、手巻き寿司にも。また、うずらの卵を割り落として細ねぎをちらし、お好みで塩やゴマ油、醤油を適量かけると、家飲みのおつまみにもうれしいネギトロユッケが完成する。

佐川さんは、「マグロの魅力を活かしつつ資源も守り続けられるように、これからも取り組んでいきます」とにこやかに語った。

株式会社マストミの製造メンバー

自然環境への配慮や安全性の追求を何よりも大切にしているという、マストミ。その「自然派Styleメバチマグロネギトロ」は、コープ自然派で購入が可能。

この記事はラジオ関西トピックス【ラジトピ】に掲載された記事です。ラジオ関西の許可を得て、コープ自然派のホームページにも掲載をしています。

 

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