伝統の「寒風庭干」でつくる 杉本製麺の半田手延素麺

2023/3/2

訪問日:2023年3月2日
訪問者:コープ自然派商品部 堀田、佐々木

生産者訪問レポート 杉本製麺
生産者の杉本博人さん、繁子さん

徳島県のつるぎ町半田で、代々「手延素麺」を製造されている杉本さんにお話を伺いました。記録が残っている限りでは、ご夫婦で4代目と歴史があります。

手作業で「小引き」を行う希少な生産者

素麺作りにはいくつもの工程がありますが、麺を延ばす作業である「小引き」はかなりの重労働のため、今ではほとんどの生産者が機械で行っています。
そんな中、杉本さんは「小引き」を昔ながらの手作業で行っている希少な生産者です。一日の生産量は3ハタ半(75kg分)が限界のため、コープ自然派で企画できる回数も限られています。

生産者訪問レポート 杉本製麺
「小引き」の様子

延ばした素麺に上下から「箸入れ」をし、くっついた麺を離していきます。

生産者訪問レポート 杉本製麺
「箸入れ」の様子

伝統的な「寒風庭干」が味の決め手

寒い空気の中、天日で乾燥させる「寒風庭干」で、麺が白いきれいな色へと変化します。
冬の風物詩とされてきましたが、天候に左右されたり、手間がかかったりすることなどから、外で門干しを行うところは杉本さんの親戚を含め今では数件のみ。「寒風庭干は、独特の風味を醸す力がある」と杉本さんは話します。

生産者訪問レポート 杉本製麺
「寒風庭干」の様子

コープ自然派でおなじみの原材料を使用

原材料は小麦粉、塩、油の3つのみ。「産直 強力小麦粉(自然派Style)」に、薄力粉「きたほなみ」をブレンドした北海道産小麦100%で作っています。
また、塩はメキシコの天日塩を平釜製法で丁寧に作り上げた「海はいのち」、油は圧搾法で絞った平田産業の「圧搾一番搾り国産菜種油」を使用。シンプルだからこそ、素材の良さがわかります。

生産者訪問レポート 杉本製麺
生産者訪問レポート 杉本製麺

 

1束の量は普通のそうめんの約2.5倍!

一般的なそうめんと比べて、半田手延素麺はコシが強くて太麺なことが特徴。
太い半田麺は十分に熟成されているので、家庭で寝かせずに早めに食べてもらいたい」と杉本さんは話されていました。

そうめん造りに好適な、地の風土・気候、そして生産者である杉本さんの伝統的な「技」が生み出す半田手延素麺。一度食べたら忘れられない味を、ぜひお試しください。

杉本製麺の商品はこちら

生産者訪問レポート 杉本製麺

国産小麦、NON-GMO菜種油を使い、杉本さんが手延べしたそうめんです。
コシの強い太麺が絶品!

生産者訪問レポート 杉本製麺
商品のご注文は「自然派オンライン」からどうぞ

生産者訪問レポートの記事一覧