第2回 自然の生理条件に合った食べ方を
2024/10/18

妊娠は特別なことでも異常なことでもありません。生きものは、ネコの赤ちゃんもイヌの赤ちゃんも皆、月満ちて生まれてきます。ですから、妊娠中も特別に違った食生活をする必要はないのです。ヒトとしての食性にもとづき、過度に精製されていない健康な食材、つまり、米に麦、豆類、その加工品である味噌や大豆食品などを組み合わせ、旬の根菜、葉菜、芋類などを幅広く取り合わせ、適度に魚介類をいただくだけで十分です。そして、暴飲暴食をつつしみ、適度な運動と休養をとるようにします。
このような自然の生理条件に合った食べ方は体に負担を与えません。自然のメカニズムを正常に保つことによって母体を健全にし、健康な生命力の強い胎児を育てます。つまり、「種」の存続としての出産を正常にし、安産にするのです。妊娠、出産、授乳という一連の行為は、私たち女性の体の中にある「内なる自然」を呼び覚まし、動物としての生きものであることを体で知り、自覚させられます。妊娠、出産、授乳は食の原点に戻れる時期だとも言えますね。