あたりまえのおいしさには、ワケがある。
2018/8/10
日本人には欠かせない植物性たんぱく源といえば
そう、大豆ですよね。
大豆の加工食品といえば、すぐに思い浮かぶのが豆腐です。江戸時代「豆腐百珍」という豆腐料理を100種類紹介した本がベストセラーになったほど、昔から豆腐は日本人にとって欠かせない食卓の一品だったのです。
というわけで、今回は豆腐のお話?
いえ、実は“お揚げ”のお話です。
豆腐がおいしくなければ、豆腐からつくるお揚げもおいしくないわけで・・・。
大きなスーパーに行けば、激安からそこそこの価格のものまで何種類ものお揚げが並んでいます。でも、豆腐がおいしいからお揚げもおいしい!というこのあたりまえのおいしさには、なかなか出会えません。
そこで、今回ご紹介したいのは我が家のヘビロテお揚げ。
「太子屋」さんのうす揚げとすし揚げです。
我が家の一番のお気に入りは、太子屋さんのすし揚げです。
007のしぜん派ほりおこし隊で自然派純米酢をご紹介した際にすし酢をつくり置きしているお話を書かせていただきました。私は友達のお家でのパーティへのお持たせや、お弁当などでいなり寿司をよく作ります。
すし酢を作り置きしているように、すし揚げも20枚ほど甘辛く煮て冷凍しておきます。
こうしておくと思い立ったときにすぐにいなり寿司をつくることができるのでとても便利なんです。もちろん、この甘辛すし揚げは、うどんに入れるとキツネうどん、丼にするとキツネ丼に変身してくれます。具材でもの足りないときとか、根菜の煮物の仕上げに投入したりもします(笑)
まぁ、私の料理はなんでもありですね(汗)
しかし一番シンプルでおいしいのは、うす揚げをグリルで焼いて生姜醤油でいただくこと!あと一品欲しいというときのお助けメニューです。
いなり寿司にしても、うす揚げのグリル焼きにしてもシンプルな調理だからこそ、お揚げそのものがおいしくなければ成立しません。
お揚げのおいしさ、つまりは豆腐のおいしさです。
「常に人を感動させようと思ったら、もっともっとうまい豆腐をつくらなあかん。おいしい豆腐はいくらでも食べられる飽きない豆腐やと思う」
とコープ自然派の生産者ピックアップでも熱く語る、豆腐作り一筋40年の太子屋店主、大西隆茂さん。
店主の大西さんは若い頃に修行をした京都の豆腐屋の製法を受け継ぎ、国産大豆のみを使い繊細な豆腐づくりをされています。化学合成の凝固剤ではなく、粗製海水のにがりのみを使用し、豆腐を1丁いっちょう丁寧に手切りされています。
そして、このおいしい豆腐をお揚げに仕上げる油も、非遺伝子組み換えナタネが原料の圧搾一番しぼりのナタネ油で揚げています。
市販のお揚げは袋から出すときの油のギトギトが気になるのですが、こちらのお揚げはそれが気になりません。
なにより、お揚げ1枚であっても大豆の香りがちゃんとします。畑の肉といわれる大豆が原料ですから煮るとお揚げそのものがいい出汁となり他の素材の旨味を引き立て、焼くとお揚げのなかに旨味が凝縮されます。
ちなみに、最近のお気に入りは太子屋さんの「こだわり生おぼろ豆腐」。自然派オーガニックエキスポの太子屋さんのブースで試食してからというもの、毎週のように注文しております。
もう、ほんとうにごくシンプルに、おいしい塩とエキストラバージンオイルのみでいただくのが好きです。
このおぼろ豆腐の原材料の大豆はコープ自然派の前身である共同購入会時からの生産者、北海道の渡部さんが作る無農薬大豆(音更大袖)を使ってます。
こだわりの生産者さんからリレーされた食材をこだわりの職人が食品にする。これができるのもコープ自然派だからですね。
昔はあたりまえの“おいしさ”が、今ではあたりまえではなく、でも、皆さんの努力のおかげで、あたりまえのおいしさと安心・安全を口にすることができることに感謝です!