平成最後のおせちの「ふっくら黒豆」
2018/12/26
毎年、主宰する料理教室では12月31日に皆で集まってわいわいと楽しくお節を作ります。
家族を想うお節作り。
毎年、少しずつ内容も吟味され、材料の調達次第ではメニューも変化しています。
でも、ずっと変わらないものがあります。
それは、調味料です。
伝統製法でじっくりと熟成された醤油、みりん、酒、酢、味噌や、ミネラルたっぷりの塩、種子島洗糖、そして、有機いりごまや梅酢もお節作りには欠かせません。
山の幸や海の幸を、新しい年が健康で幸せに過ごせるようたくさんの願いを込めて料理して、重箱に詰めていきます。
たくさんあるお節料理の中でも大切にしている黒豆をふっくらと仕上げる炊き方をお伝えしたいと思います。
★ふっくら黒豆
黒豆2カップ分(豆は2倍強に膨らみます)
【材料】
黒豆2カップ
A:甜菜糖2カップ、醤油大さじ1、水6カップ
B:塩(海塩がおすすめ)小さじ1弱
【作り方】
1)鍋にAを入れ、時々混ぜながら沸騰したら火を止めて、さっと洗った黒豆2カップを入れます。もう一度火にかけて沸騰しかけたら火を止めて、そのまま一晩おく。
2)翌日、鍋を火にかけて、沸騰直前にとろ火にし、コトコトと5時間ほど煮る。
3)海塩小さじ1弱を入れて味を整えて火を止め、バスタオル2枚か、子供用毛布などで鍋を包んで5時間ほど置いておく。
*まだ固いようでしたら、またコトコトと数時間煮て、バスタオルでくるんでください。
(炊く量や豆の状態によっても時間は変わります。お好みの固さにしてください)
*炊いているとき豆が水から出ないように、こまめに水を足してくださいね。
保存する時も煮汁がたっぷりかかった状態に。
*残った黒豆のシロップはイソフラボンたっぷり。
冷凍して、おぜんざいの時に使ったり、お菓子作りやヨーグルトにも使ってください。
家族が集まるお正月。
ごちそうが詰められたお節を買うことが多くなってきていますが、そのうちのひとつでも、母から子へ、次世代へ我が家の味のおせちを伝えられると良いですね。
笑顔いっぱいの新年をお迎えください。