梅﨑和子さんの『いのちを育む離乳食講座』

読みもの紹介

母乳期から離乳食期は母親の健康も含めて不安が大きい時期・・・。「毎日の食卓からおいしく健康に」をテーマに実践してきた梅﨑和子さんの「食養生(何をどのように食べるのがいいのか)」を伝えるコラムを月2回お届けします。
—— 梅﨑和子さんプロフィール ——
梅﨑和子(うめさき かずこ)さん 
養生家庭料理研究家。病院の栄養士として勤務するなかで現代栄養学に疑問を感じ、日本の「食養」と陰陽調和料理を学ぶ。1987年、「いんやん倶楽部」設立。養生家庭料理の普及に努める。主宰する料理教室では「重ね煮」の調理法や養生の知識を取り入れ、米を中心とした食を提案。
主な著書に『おくすりごはん』(家の光協会)、『陰陽調和で考える いのちを養う食の基本』(新泉社)、『旬をまるごと生かす食卓』(講談社)、『こどもの「いのち」を育む旬のおやつ』(クレヨンハウス)など。

2025/3/21

第12回 いのちは毎日の食とつながっています

 食べものというのは、「食物=生命」と考えています。いのちは毎日の食に直結しています。単に予防医学というだけでなく、日々の暮らし方、その積み重ねによって心身ともに元気に暮らすということだと思います。古くは江戸時代から花開いた養生文化にも見ることができ...

2025/3/7

第11回 ゆっくり焦らず進めましょう

 初めて口にする食感や味にとまどう赤ちゃんもいるかもしれません。そんなときは焦らずゆっくり進めていきましょう。「栄養が足りていないかも…」と心配する必要はまったくありません。なぜって、離乳食の目的はモグモグ・ごっくんの練習だから。赤ちゃんに必要な栄養...

2025/2/21

第10回 「重ね煮」のバリエーションを楽しみましょう

 もちろん、毎日、重ね煮をつくっていたら大変でしょう。できるときはたっぷりつくっておいて、赤ちゃん用にはちょっと裏ごしして出してあげたり、お父さん用にはカレー粉を入れてカレーにしてあげたり、自分なりのアレンジを楽しんでみてください。  離乳食も基本は...

2025/2/7

第9回 簡単、楽チン、重ね煮クッキング

 普段の食事から取り分ける楽チン離乳食をスタートさせるにあたって、私が紹介したいのが「重ね煮」という調理法です。重ね煮クッキングに特別な知識や調理器具は必要ありません。ふたがきちんと閉まる鍋が一つあれば大丈夫。つくり方はとっても簡単。材料を切って、鍋...

2025/1/17

第8回 旬の野菜をシンプルな味付けで

 旬はまさにその素材がいちばんおいしくて、栄養分がもっとも豊富なとき。「陰陽調和料理」は、栄養も生命力ももっとも充実した旬の野菜に、塩、しょうゆ、みそなど自然の調味料だけでシンプルな味付けをします。また、砂糖や油をほとんど使わないので、アレルギーの不...

2025/1/3

第7回 離乳食もごはん中心に

 私は食養を学び始めて6年目に第一子を出産しましたが、子どもにはアトピー性皮膚炎がありました。遺伝的な因子はあるとしても、食養を学び、卵も牛乳も肉もとっていないのになぜ?と強い疑問を感じつつ、手探りで母乳の質などについて体験的に見直しました。  そし...

2024/12/20

第6回 土鍋で炊いた重湯からスタートしましょう

 まずは土鍋などでコトコト炊いた重湯からスタートしましょう。ここだけは手を抜かないで!と強調するのは、子どもは本当においしいものなら食べてくれるからです。「うちの子、パンがゆしか食べてくれない」などという声をよく聞きますが、「一度炊いたごはんをお湯に...

2024/12/6

第5回 普段の食事から取り分ける楽チン離乳食

 家族の食事とは別に、特別な調理法で離乳食をつくるなんて変な話だと思いませんか?赤ちゃんにあげられない食べものはお母さんにも良くないはずですよね。お母さんの食事を少し改善すれば、特別な離乳食をつくる必要はありません。「おいしいから、ちょっと分けてあげ...

2024/11/15

第4回 歯の割合が栄養バランスを教えてくれる

 いのちは毎日の食に直結しています。「養生=生を養う」とは、日々の暮らし方の積み重ねによって心身ともに元気に暮らすことだと思います。バランスのとれた食事をつくるのは大変そうですが、実はそんなことはありません。栄養バランスを教えてくれるヒントは私たちの...

2024/11/1

第3回 おっぱいの味はお母さんの食事が左右する

 赤ちゃんは、おっぱいを飲み、眠って、動いて笑って泣く、おむつが汚れたら、泣く、全身で生きものとしての本能のままを生きています。1万年前の「母」も妊娠、出産、授乳、離乳という流れは同じです。  赤ちゃんが最初に口にする食事はおっぱい。お母さんはまだ歯...

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