コープ自然派の青果のこだわり
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生産者と組合員の信頼関係で「安心・安全・おいしい」を実現!
組合員と生産者の交流や、知る機会を作り出すことも大切にしています。
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「野菜のチカラ」を取り戻す栽培
こだわりの土づくりが引き出す野菜本来の「おいしさ」と「栄養価の高さ」をぜひ味わって!
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農産物の約60%が有機・無農薬栽培!
生産者とともに「ネオニコチノイド系農薬」の排除にも段階的に取り組んでいます。
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オーガニック、しかもお手頃
毎日食べてほしいから。計画的な生産、余剰野菜の販路づくり、物流の効率化等に取り組み、お手頃価格を実現。
「農薬や化学肥料に頼らない、安心な野菜がほしい」
「おいしくて栄養価の高い野菜を子どもに食べさせたい」
「できるだけ手ごろな価格で利用したい」
そんな思いを持つ多くの方が、コープ自然派に期待し、組合員になられます。
コープ自然派では、農業人口の減少、農薬問題など、農業をめぐる様々な課題に挑戦し、有機農業や生物多様性農業に取り組む生産者との産直を広げることはもちろん、「高品質・多収穫」を実現する有機農業者の育成や、有機農産物の流通の改善などにも取り組んでます。
オーガニックって?有機農業って?
有機(オーガニック)野菜ってなんですか?
化学的に合成された農薬や化学肥料に頼らず、環境への負荷をできる限り少なくする方法で栽培される農産物のことです。
有機とオーガニックは同じ意味で使います。
有機農業は地球温暖化も防ぐ
有機農業は、農薬や化学肥料に頼らない有機物(土壌炭素)の貯留を基本とする農業です。
土壌炭素は土の中の微生物の働きで分解され、植物が吸収できる水溶性炭水化物を供給します。
炭素が土の中に土壌炭素としてとどまり、その量が増加するということは、その分大気中の温室効果ガス(CO₂)を減らすことにもつながります。
遅れをとる日本の有機農業
世界の有機農業の取組面積は1999年から2018年の間に約6.5倍に拡大し、2018年では71.5百万ha、全耕地面積に対する有機農業取組面積割合は約1.5%となっています。
【世界の有機農業取組面積および全耕地面積に占める割合】
一方、日本の耕地面積に占める有機JAS圃場の面積割合はわずか0.2%。
取組面積は緩やかに増えているものの、世界に目を向けると大きな開きがあることがわかります。
【耕地面積に対する有機農業取組面積と面積割合(2018年)】
【日本の有機農業の取組面積】
「有機」や「オーガニック」の表示ルールはどうなっているの?
日本では、1999年に改正されたJAS法(農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律)に基づき、有機農産物とそれを原料とした加工食品のJAS規格が定められました。
農林水産大臣が登録した登録認証機関から認定された有機農産物の生産農家や、有機加工食品の製造業者が、このルールを守って生産した有機食品にのみ、有機JASマークを付けることができます。
有機JAS規格に基づいて栽培・生産・製造された農産物・畜産物・加工食品。
コープ自然派の商品案内(カタログ)には、有機JAS認証商品はもちろん、栽培期間中に化学合成農薬を使わずに栽培した農産物には「無農薬」マーク、さらにオーガニック原料を使用した加工品には使用率を表示しています。 栽培期間中に化学合成農薬を一切使用せずに育てた農作物。 100%オーガニック原料の商品。(95%以上、70%以上、50%以上の商品にも表示) |
生産者と組合員の信頼関係で安心・安全・おいしいを実現!
コープ自然派で取り扱う青果は、有機栽培、無農薬栽培、省農薬栽培(独自に定めた優先排除農薬・問題農薬・除草剤・土壌くん蒸剤を排除)のもののみ※で、すべて産直。
生産者には、ただ農薬削減を求めるのではなく、組合員と生産者の交流や学習の機会を作り出すことで相互理解を深めたり、田畑でできたものを余すことなく活用するしくみづくりを行うなど、生産者と組合員、生協が一体となった信頼関係で「安心・安全・おいしい!」を実現しています。
※果物などの一部で例外があります。
生産者紹介
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渡部さん
無農薬栽培において、虫や病気などの発生は気候と密接な関係にある自然まかせなので、地力の維持向上に努めています。
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ヴェリタス
井口さん土壌分析に基づいた肥料設計、水分管理や温度管理に気をつけながら土壌中の微生物を活性化させることにこだわっています。
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YASKI FARM
鳥越さんBLOF理論に基づき、土の分析を行い、地元の有機資材を組み合わせた施肥設計で有機栽培を行っています。
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のらくら農場
萩原さんBLOF理論に基づく、栄養価分析を積極的に行っています。大切にしていることは『みんなが機嫌良く仕事をすること』。
生産者をもっと見る
誰もが有機農産物を作り、食べることができる社会へ
高品質・多収穫を実現する有機農業者を育てる
日本で有機農業を拡げていくには、若い生産者がきちんと収入を確保し、安定的に青果を出荷してもらい、消費を伸ばす必要があります。
そんな課題からコープ自然派が取り組んだのが「有機の学校」の設立。
コープ自然派がすすめる有機の学校では、有機農業を志す人たちが座学や栽培実習、土壌分析などの生産技術や販売知識を学び、卒業生は日本各地で活躍しています。
研修生が学ぶのは、生態系調和型農業理論(BLOF/ブロフ)。
微生物のチカラを利用した栄養たっぷりの土で植物を健康に育てることで「高品質・多収穫」を実現します。
BLOF理論ってなんですか?
小松島有機農業サポートセンターの校長も務める小祝政明先生がすすめる「Bio Logical Farming:生態系調和型農業理論」のこと。
有機栽培を経験と勘だけに頼らず、科学的理論を元にして行うので、「高品質・多収穫」が可能に。有機堆肥を使い、太陽と微生物の働きを借りた土づくりを行うなど、自然のもつ生産力を最大限に活かしています。
BLOF理論のポイント①有機栽培の基礎なる土づくり
土づくりの大きな土台となるのが太陽熱養生処理です。必要な堆肥やミネラルを入れた土を一定条件※を満たすまでの間、マルチで覆います。こうすることで雑草を抑制でき、土壌中の微生物の働きが活発になり、根を伸ばしやすいふかふかの土ができます。
※一定条件:積算温度450~900度、最低地温25度以上
BLOF理論のポイント②生命維持に不可欠なミネラル
人と同じで栄養が偏ると元気な野菜は育ちません。ミネラルが不足することで軟弱で病気を引き起こしやすくなります。土壌の分析を行い、必要に応じてミネラルを補います。また植物のカラダをつくるために不可欠なアミノ酸を根から直接効率よく吸収させます。野菜が必要としている時に、これらの働きかけによって必要なものを補うことで、野菜はますます強く、丈夫に育ちます。
有機野菜の流通のしくみを変える
有機農産物の安定した調達の強化を目的に2016年、コープ自然派の「農産部門」を分社化。コープ有機では、産地と連携し、計画的な生産、余剰野菜の販路づくり、物流改善などを行っています。
畑でできた農産物を余すことのない流通のしくみづくりは、販売価格を抑えることにもつながります。
有機で「野菜のチカラ」を取り戻す
「有機・無農薬野菜の良さをもっともっと知ってほしい!」
「それを目に見える形でわかりやすく伝えるにはどうしたらいいだろう」
「野菜を見た目でなく、中身で評価してほしい」
そこで注目したのが野菜の栄養価。
栄養価(糖度・抗酸化力・ビタミンC・硝酸イオン)の分析を行い、スコアにして表現してみると一目瞭然!
有機野菜は、味も栄養価も優れていることがわかってきました。
データで見る有機野菜のおいしさと栄養価
ひとくち食べて甘いと感じる「糖度」と活性酸素の働きを抑える「抗酸化力」の高さに注目!有機栽培で「野菜のチカラ」を取り戻すこともコープ自然派の目標です。
栄養価分析(デリカスコア)は、野菜を見た目ではなく、中身(栄養価)で評価し、数値化したもの。「糖度」「抗酸化力」「ビタミンC」「硝酸イオン」の4項目をポイント換算し、グラフ化しています。
わたしたちが目指すのは、栄養価も味もよく、苦みのもととなる硝酸イオンが少ない「限りなく右向きに近い三角形(▷型)」です。
糖度
甘みや旨みなどおいしさにかかわる数値。
抗酸化力
老化の原因といわれる活性酸素の働きを抑える力。
ビタミンC
酸化や免疫力にも関係する栄養素。
硝酸イオン
苦みのもとでアクやエグミに関わる数値。多量に摂取すると健康被害を引き起こす可能性があります。
コープ自然派の産直トマトの栄養価分析(一例)
検体 | 一般流通品 の平均値 | |
糖度(%) | 8.2 | 5.4 |
抗酸化力 (TE mg/100g) | 32.2 | 25.1 |
ビタミンC (mg/100g) | 24.1 | 20.0 |
硝酸イオン (mg/kg) | <10 | 6.5 |
測定:株式会社メディカル青果物研究所
知って、考えて、選んで!「選ぶ」は未来を変えるチカラ
買う人、食べる人が、安心できるか?安全か?
これを判断するために、大切なのは情報公開。
コープ自然派では使用した農薬や肥料、産地情報など、組合員さんの「知りたい!」に応え、選んで利用できるよう、情報公開の姿勢を徹底しています。
誰が、どんなふうに育て、作ったのかを知って、毎日のお買いものを選ぶことは、生産者の取組への支持となり、いのちをつなぐ食べものや田畑が広がることにつながります。