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加持さんは日本最後の清流・四万十川の伏流水を使用し、1年以上かけてウナギをゆっくり育てています。ウナギは水温を上げることで成長が早くなりますが、病気が増え、抗生物質に頼る必要が出てきます。加持さんは35年も前から抗生物質を使わず、廃材を使用した薪をくべて温度管理を行い、密飼いをせずによく運動させることで健康なウナギを育てています。また飼育水は活性炭で浄化に努め、さらに沈殿ろ過した後に排出するなど、流域の環境にも配慮しています。
日本の食文化に欠かせないウナギですが、近年は減少が続いています。様々な要因が考えられますが、温暖化による海流の変化を指摘する研究もあります。地球温暖化は世界の気温上昇だけでなく、自然災害や生物多様性の消失を招きます。
海は地球に蓄積された熱エネルギーの90%以上を吸収していると言われており、日本近海でも海水温の上昇が続いています。気象庁によると、四国近海では2020年までの100年間の平均で1.24℃上昇。四国沿岸では海中の「南国化」が進み、今後、浅瀬の藻場の大量喪失や魚類の回遊経路や産卵場所の変化も懸念されています。日本の豊かな海を守るために、私たちにできることを考えていきましょう。
豊かな自然環境で育まれた加持さんのウナギ
よく運動して健康に育ったウナギは、まるで天然もののような固めの皮と引き締まった厚い身が特徴。特製のタレをつけ、炭火で仕上げています。
四万十川のうなぎ蒲焼
四万十川水系の水で育て、抗生物質・合成抗菌剤は不使用。養殖から加工まで安心の一貫生産です。
公開:2021年7月5日
商品案内16号[2021年7月3回]掲載