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一般的な飼育法より手間をかけ、いきいきと過ごす自然豚。その取組を拡げるためには色々な部位を無駄にせずバランスよく頂くことが大切です。お肉については加工品への利用や自然豚応援セットの企画など取組が進んでいますが、お肉の副産物ともいえる皮については十分な活用が広がっていませんでした。
豚革は薄くて軽く摩擦にも強いポピュラーな革素材。しっかり活かしきるため、生活アートクラブ、パラマウント・ワーカーズ・コープ2社の協力で、日常で使いやすい素敵な革製品が生まれました。それぞれの革の鞣しを行う山口産業の「植物タンニン鞣し」にもご注目ください。
生活アートクラブ
もっと健康になろう! 6つの基準から企画したエコロジー雑貨を取り扱っています。 ①水を汚さない ②CO2を出さない ③産地等出処が明確 ④有害化学物質を使わない ⑤国産品に特化 ⑥フェアトレードされている環境問題も健康問題も「いのち」に直結するものと考えています。 |
想いを大事に「格好いい」革雑貨
今回の革製品企画の実現は2年がかり。少し大げさな表現をするとしたら「奇跡」と「奇跡」の融合です。2019年秋に、自然豚を実践する七星食品様と、自然素材(植物タンニン)で皮の鞣しに取り組む山口産業様をご紹介頂いたのが始まりでした。業種は違えど、先進的な取組に挑戦を続け成功を収めている生産者同士が繋がった瞬間でもあります。
光栄な事に私たちが間に立って、商品企画、デザイン立案、生産指揮を担わせて頂きました。健康に育まれた「いのち」に感謝し「いただく」組合員様がいらっしゃる賜物です。それを生活に取り入れていく事が実現します。多くの意見交換を重ね、完成した7アイテム。皆様のご利用をお待ち申し上げます。

格好よく、使いやすい2アイテム。
エレガントな「黒」にこだわりました。
普段づかいにもフォーマルにも使える品の良さを実現。裁断面の処理には「コバ塗り」と呼ばれる処理を施して摩耗を防ぐなど長く使える工夫がされています。柔らかい手触りとエッジの利いた実用性。ぜひお手に取ってご愛用ください。
AW.Leather ポシェット

すっきりとした丸みシルエットが印象的
底のダーツで立体感を出しつつもスッキリした形。コンパクトな荷物での移動に最適です。
AW.Leather マルチケース

便利なサイズのマルチケース
コンパクトなお財布としても重宝する大きめサイズ。緩やかなカーブのファスナーは開けやすくこぼれにくい工夫です。
革製品の完成報告
自然豚が育つ美波ファームを訪問しました!

7月15日、生活アートクラブの皆さんと連合商品委員会の組合員5名で、七星食品美波ファームを訪問。七星食品の皆さんに製品の完成を報告しました。農場見学で豚の健康状態の把握やバイオベッド交換に掛かる労力などのお話を伺った後、製品のお披露目会を実施。革の柔らかい手触りを実感しながらこだわりの手法を伺いました。


温かみのある革雑貨です
自然豚は、通常の養豚場の倍ほどある広い肥育場でのびのびと生活しています。日本でもまだ少ないこのアニマルウェルフェアの自然豚を余すところなくいただく取組として生活アートクラブさんの革雑貨が完成しました。柔らかく加工が難しい豚革にこだわりの技術が施され、手に馴染みが良く温かみのあるものに仕上がっています。
これからの秋冬には特に出番が多くなりそうで楽しみです。

米田裕子
パラマウント・ワーカーズ・コープ
Made In Tokyo 東京・千住の本社工場で本革の革靴を一足一足手作り生産。「健康を足元からサポート」をモットーに「足に合った靴」と「歩く楽しみ」を提供するため、履き心地の良さにこだわった靴の製造に取り組んでいます |
地球にも、動物にも、人の足にもやさしい靴
レザースニーカーの企画を考えていた時に、自然豚の革に出会いました。豚革は強度が弱いと言われ、革靴の表革は牛革が一般的ですが、自然豚は違いました。柔らかく、しっかりとした質感で、靴にすると足にやさしくフィットします。植物タンニンでなめした革は、革本来の自然の風合いで、革の経年変化も楽しめ、まさに「大人のレザースニーカー」に最適でした。今回は、木型と本底を新規開発し、フィット感とクッション性を向上させました。やさしい自然豚の革の風合いをぜひお楽しみください。
新型コロナ感染拡大や異常気象で、私たちの生活のあり方が問われていると感じます。「地球にも、動物にも、人の足にもやさしい靴」をつくり、広げていきたいと思います。

竹内宏彦
豚革の質感を楽しむ大人のレザースニーカー。
甲革(アッパー)はすべて自然豚の豚革を使用。スニーカーのカジュアルさと本革の落ち着いた雰囲気が魅力的です。
また、重金属系の化学薬品を使用せず環境にやさしい「植物タンニン鞣し」の豚革なので敏感肌の方でも安心して使うことができます。自然素材のため革本来の雰囲気や個性が感じられ、エイジングも楽しめます。
パルマ


人と環境にやさしい
山口産業の「植物タンニン鞣し」
革を柔らかくする、と書いて「鞣し」。動物の「皮」を腐敗や乾燥から守り、柔らかく加工しやすい「革」にする工程で、主に2つの方法があります。
クロム鞣し 現在主流の方法でクロム鉱石を利用します。大量に高品質な鞣しができますが、有害な六価クロムへの変化や排水による水質汚染が指摘され、従業員への健康被害も課題です。 植物タンニン鞣し 自然豚革製品は全て「植物タンニン鞣し」 タンニンを使う古来からの方法。環境負荷が低い一方で熱や強度に耐える製品にするには、十分な技術が必要です。 |
自然豚革製品の鞣し工程を担う東京都墨田区の山口産業。

1990年頃から人にも自然にもやさしい革作りを目指し、クロムを使わずに従来の植物タンニン鞣しの弱点を克服する独自の技術を開発。
先進地域の欧州でも認められる高品質で柔らかい質感が特長です。




公開:2021年9月6日
商品案内25号[2021年9月4回]掲載