• 有機・オーガニック

2006年に有機農業推進法が成立し、その翌年に徳島有機農業育てる会を発足。「1000人の有機農業者育成」を目標に掲げ、有機の学校の取組が始まりました。〈小松島有機農業サポートセンター〉では、2011年から有機農業者育成を開始し、これまで140名が卒業しました。しかし全国の耕地面積に占める有機農業取組面積の割合は2018年では0.5%(※1)とまだまだ拡がりをみせていません。

新規就農者数をみてみると、49歳以下は増加傾向にあり、9割以上(※2)は「有機農業をやりたい、興味がある」と回答しています。若い世代が有機農業に参入し、定着するためには、栽培技術を教わる場所とともに就農後の支援が求められています。

そこで〈小松島有機農業サポートセンター〉では、卒業後に定着できるようにと小松島市で盛んな「稲作」に特化したコースを2021年からスタート。また熊本県では有機野菜の栽培技術を教える学校〈ORGANIC SMILE〉を開校します。この熊本県、徳島県の取組を全国につなぎ、友好生協やJA、他団体と連携し発展させていきます。

(※1)農林水産省「有機農業をめぐる事情」参照 (※2)新農業人フェアの意識調査参照

ORGANIC SMILE
小松島有機農業サポートセンター(実習の様子)

有機の学校で教わる栽培技術とは?

農薬に頼らない、土づくりを基本とした栽培技術を教えています。この栽培技術が高品質・多収穫を実現します。



学校事業を支える「賛助会員」って?

有機の学校の取組を応援いただいている組合員さんのこと。一口1000円で会員を募集しており、その会費は有機農業者育成のために活用させていただいています。

今年度より〈小松島有機農業サポートセンター〉だけでなく、開校予定の〈ORGANIC SMILE〉の取組もこの会費で応援できるようになります。

  

有機ピーマン(熊本:Yaski Farm)

ゆっくり育つ秋ピーマン

標高500~ 600mに位置する中山間地で、夏から有機ピーマンを栽培しています。夏の栽培から秋の栽培に切り替わり、気温が下がるにつれてピーマンはゆっくり実を大きくさせます。ゆっくり大きくなる分実も充実し、味わいも深くなります。

  
細切りでサラダにしたり、大きく切ってソテーなどもおすすめです。種も栄養価スタミナ満点なので、そのまま召し上がってください。

  
Yaski Farm 鳥越靖基


鳥越さんは〈ORGANIC SMILE〉の運営にも関わっています

有機ピーマン

  

苦みが少なく甘みがあるジューシーなピーマン。

なす(高知:高生連)

自然と調和する栽培

ハウス内に天敵昆虫を入れて、ネオニコは使用せずに栽培しています。土壌消毒には農薬を使わず、太陽熱処理をして熱による殺菌・殺虫そして土の団粒化を行っています。
  

堆肥は、高知県の広葉樹を主体に作ったC/N比20程の良質な堆肥を使用しています。炭水化物を土にしっかり補給することで、品質や栄養価の向上を目指しました。また終盤までの「なり疲れ」を防止し、美味しいなすを最後まで出荷できるようにがんばります。

  
高生連 五嶋高之


なす

  

淡白な味で他の食材とも合わせやすく、油との相性が良い野菜です。

  

北海道や長野の産地からコープ自然派の組合員さんへ商品をお届けするには、輸送に多くのコストが必要です。そこで、愛知県の生協「アイチョイス」と共同で商品を仕入れることで、仕入れ数を大きくして輸送コストを抑え、生産者からの買取価格を下げることなく、よりお手頃に組合員さんにお届けできるよう取り組んでいます。2生協の連帯で、有機的な野菜の栽培面積拡大をめざしています。

有機のじゃがいも・たまねぎ・にんじん
(北海道:大雪を囲む会)

今年は夏の暑さと日照りが厳しく、水撒きや管理作業も大変な年となりました。その分愛情をかけて、立派に育ってくれた北海道のじゃがいも、たまねぎ、にんじんです。ぜひご賞味ください。

村上多麻夫
吉井孝雄
一戸允仁

有機じゃがいも

  

有機栽培で育った大地の恵み。美味しい有機じゃがいもです。

有機たまねぎ

  

加熱することにより甘みが増します。

有機にんじん

  

えぐみがなく子どもにも人気。美味しい有機にんじん。

サラダ春菊(長野:のらくら農場)

「中間」を狙う良質な栽培技術

春菊の栽培において、窒素という植物のメインディッシュのような栄養素を入れすぎると、エグみが出て病害虫の的になってしまいます。少なすぎると抗酸化力などは上がりますが、苦味が強くなります。

  
生でもおいしい春菊をつくるには、このちょうど中間あたりを狙うのがコツになります。

  
のらくら農場 萩原紀行


サラダ春菊

  

香り高く、それでいてエグミや独特のアクはほとんどないのでサラダで食せます。

小かぶ(長野:はたけや農場)

農業を始めて知った味

「かぶってこんなに美味しいの?」甘みと旨み、ねっとり弾力のある噛み応えとジューシーさに衝撃を受けました。このかぶの良さを引き出せるようにミネラルを意識した土作りと栽培管理をしています。最近はカットし、ごま油をかけ、味噌をつけてバクバク食べています。

  
はたけや農場 宮嶋達也


小かぶ

  

きめ細かく繊細な甘みが特長です。

公開:2021年9月20日
商品案内27号[2021年10月1回]掲載

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