• 生物多様性

地球上に暮らす多種多様な生きもの。その数は現在3,000万種ともいわれ、それぞれが豊かな個性を持って互いにつながり合い、直接的・間接的に支え合って生きています。もちろん、ヒトもその中の1種。多様性が支える安定した環境が私たちの生活基盤となっているのです。

コープ自然派では持続可能な社会の実現をめざし、有機農業やNON-GMOの取組、石けん運動など、環境負荷を減らし、生物多様性を守る様々な取組を行っています。

地域で取り組むコウノトリ育むお米

カエルやドジョウ、イナゴなど様々な生きものが棲む田んぼで生態系の頂点に立つコウノトリ。農薬の多用などにより日本では1971年に絶滅して以降、兵庫県豊岡市では野生復帰の取組を続けています。

その取組の1つが「コウノトリ育む農法」です。農薬に頼らない栽培を地域全体で目指し、田んぼに生きものを取り戻す取組。現在、野外コウノトリは全国で263羽(※)まで増えました。毎日のごはんを美味しく食べて多様性を守る取組を応援しましょう。

※2021年8月31日現在

刈り入れ作業を分散して行うため
収穫時期の異なる3品種を栽培しています。

しっかり大粒の「つきあかり」

大規模農家、担い手農家の作付け期・収穫期の分散を図るために、コシヒカリより早期収穫ができる「つきあかり」の栽培を始めています。

  
「つきあかり」は歯ごたえのある大粒米で食べ応えがあるので、揚げ物や肉料理などの味付けのしっかりしているおかずにもよく合います。同農法のお米ではお求めやすい価格になっています。ぜひ一度お試しいただきたいです。

   
JAたじま 長谷坂知章

コウノトリ育む農法で育てたお米をパンにも使っています


自然派Style山食パンコウノトリの未来

  

国産小麦に「コウノトリ育むお米」の米粉を配合して作りました。


自然派Styleバターロール

  

北海道産小麦「春よ恋」100% 使用。じっくりと発酵させ、小麦の旨みを引き出しました。米麹種に「コウノトリ育むお米」を 使用しています。

百花はちみつ ~野山が生む味わい~

毎年5月下旬ごろから野山の雑木がいっせいに花を咲かせます。年によって、春先の気温や降雨量が異なるので、人間にとっては「今年はちょっと雨が多いな」という程度の違いでも、花付きや開花具合に大きな変化をもたらします。このような違いは、百花はちみつの味や色の濃度にも影響を与えるので、毎年味に違いがあります。

  
また、徳島は全国でも数少ない定置養蜂が可能な場所です。それを支えているのは多様性に富んだ四国山地の自然なのです。百花はちみつの香りの違いを感じながら、今年は何の花が多く咲いたのかと、野山の雑木を思い浮かべることも楽しみ方の一つです。

  

山口養蜂園 山口愛

百花はちみつ

  

野山の木の花や草花から集めた天然の蜜。一花一回の採れたてを詰めました。

ツルをよぶ純米料理酒 ~四季に沿う酒蔵~

茨木酒造は冬の日本酒製造だけではなく、夏にお米の生産者としての顔も持つ酒蔵としては希な存在です。シーズナブルな仕事の進め方で、とても日本本来の四季に沿ったライフスタイルだと考えています。

  
私が農業を継承してから感銘を受けた言葉は、二宮尊徳先生の道歌である「この秋は雨か嵐かしらねども、今日のつとめの田草取るなり」です。気になる方は是非検索してみてください。受け継いだ田畑を次代にも渡したいと汗水流した先代の想いを受け、私の仕事も、今を生きる私たちも自然の中の「one circle」だと思います。

  

茨木酒造 茨木幹人


ツルをよぶ純米料理酒

  

「自然派Styleツルをよぶお米(省農薬)」を使用したこだわりの純米料理酒。

  

淡路島上乾ちりめん ~陸の栄養を海へ~

水揚げを行う淡路島「生穂漁港」の津名漁協では、陸地のため池の水を抜く「かい掘り」を年に数回行って、魚の栄養となるプランクトンや藻を海に流す食物連鎖の取組に力を入れています。川が少ない淡路島で必要性が求められた取組です。

  
淡路島は日本でも唯一、明石海峡、鳴門海峡、紀伊水道のそれぞれ特徴のある3海流が交わる豊かな漁場です。そこで漁獲された素材の味を最大限に生かした、添加物を使用しない安心安全な商品のお届けに努めています。

  

柴宇淡路食彩 松森康浩

自然派Style淡路島上乾ちりめん30g

  

淡路島沖の生いわしを鮮度が良いままちりめんに仕上げました。

公開:2021年9月27日
商品案内28号[2021年10月2回]掲載

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