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- アニマルウェルフェア
- 生物多様性
地球上には3,000万種ともいわれる多様な生きものが生活しており、直接または間接的に支え合っています。
コープ自然派が生きものにやさしい取組をすすめるきっかけになったのは、2006年から続く「田んぼの生きもの調査」でした。生産者と消費者が田んぼで育まれるたくさんの生きものに触れ、共にめざしたい農業の姿を認識することができました。加えて、現在すすめているアニマルウェルフェア(AW)の取組と出会うきっかけにもなっています。
コープ自然派は有機農業や環境創造米、AWなど、生きものにやさしい取組を生産者、組合員と一緒にすすめていきます。
アニマルウェルフェア(AW)
飢えや渇き、病気や不快な環境からの自由を達成し、動物本来の行動を尊重するAW。主に欧州から始まり、海外では拡がりを見せていますが、日本ではまだ一部の取組に限られています。
2021年10月、山梨県が全国の自治体で初となる独自の認証基準を発表しました。コープ自然派では連合商品委員会を中心に、組合員、生産者とともに基準づくりをめざしています。
アニマルウェルフェア 5つの自由
- 飢えと渇きからの自由
- 不快からの自由
- 痛み、怪我、病気からの自由
- 正常な行動を発現する自由
- 恐怖と苦悩からの自由
※1993年イギリス政府の農用動物福祉審議会(FAWC:政府の諮問機関)
自然豚
夏も冬も過ごしやすい環境を
当社の開放豚舎は、豚が自然体(AW)で過ごせる環境を重視。夏は豚が自分で冷たい場所を探し、冬場はバイオベットに体を潜らせて体(特に腹部)を温めています。特に冬場は豚が呼吸器系や消化器系の病気になりやすい上、バイオベットの環境も低下しやすいので、低下確認後には新規に作成するなど、いつもバイオベットをホカホカにする事で厳しい寒さを乗り越えられるように豚をサポートしています。
私たち人間同様に夏は体を冷やし、冬は温められる過ごしやすい環境づくりに従業員全員で努めています。
七星食品 海部龍次
自然豚モモスライス
キメの細かな赤身肉。肉そのものの味を楽しむ料理に向いています。
放牧生産者指定ノンホモ牛乳
ストレスを与えない工夫
『よつ葉放牧生産者指定ノンホモ牛乳』では、牛が心地よくストレスが少ない状態を保つため、常に牛の健康状態を把握することを重要と考えています。牛舎の換気・照明、餌である牧草・水の状態に異常がないか、牛を取り巻くあらゆる環境に常に気を遣っています。
また、搾乳中のストレスによって乳量や乳成分が変化することがあるため、搾乳者自身もイライラしたりせずに落ち着いて作業をするなどの工夫をしています。
よつ葉乳業 前川恭宏
よつ葉放牧生産者指定ノンホモ牛乳
北海道十勝で放牧をしている5戸の酪農家の生乳を使用。
里山牛
牛にとっての安心・安全
「牛本来の生活」を大事にして里山牛を飼育する当社の飼育環境では、母牛が産まれたばかりの小牛を愛情こめてお世話する様子や、仕切りや壁のない牧野でのびのびと動き回る牛の群れも見ることができます。
飼育環境だけでなく、与える餌にもこだわりを持っています。通常は肥育を目的に穀物飼料を与えることが多いですが、当社では、牛本来の食事に近い牧草飼料を与えています。この牧草飼料も私たち自身で生産することで、牛にとっての安心・安全も大事にしています。
さかうえ 渡辺匠
里山牛モモステーキ
赤身がしっかりとした食べごたえのある里山牛のステーキです。
生物多様性
多種多様な生きものが、互いに支え合って成り立っている豊かな自然環境。ヒトもその中の一種で、その自然環境が私たちの生活基盤となっています。
コープ自然派では有機農業をはじめ、野生復帰をめざすコウノトリを支えるため、エサ場となる田んぼで農薬を減らす「環境創造米」など、地域全体の取組をすすめています。
3つの多様性
●生態系の多様性
山や海など環境ごとに様々な生態系があること。
●種の多様性
動植物から微生物、多様な種の生きものが存在していること。
●遺伝子の多様性
同じ種でも形や個性があり、環境変化に強いこと。
ビオトープ米
農薬を減らし生物多様性をめざす
私は7年前から、コープ自然派事業連合がある神戸に単身赴任をしています。昼時は事業連合の食堂は人で一杯になるので、密をさけるために神戸の自宅でビオトープ米を炊いて食べています。値段の割に思ったより美味しくいただいています。
ビオトープ米の役割が重要になってくるのはこれからだと思います。今年の春の田植えからJA東とくしまでネオニコフリー米として約500ヘクタールの面積がネオニコ不使用になります。カエルやコウノトリにとって楽園になることは間違いないと思っています。協同組合間協同で夢を実現しましょう。
コープ有機 佐伯昌昭
ビオトープ米 5kg
地域全体として生物多様性を保全し、コウノトリが一年中暮らせる環境をつくることを目指しています。
山食パンコウノトリの未来
米粉で味わうもっちり食感
「パンでも米を食べよう」という想いの下、「コープ自然派パン工房」設立時から米粉を使ったパンをつくっています。
コウノトリ育む農法で栽培された米を使用することで、コウノトリの棲める環境が広がって欲しいという期待もあります。米粉を使用すると、食感がしっかり、もっちりになります。パン工房のパンの中でも米粉使用の割合が一番多い、『コウノトリの未来』を一度召し上がってみてください。他では味わえない素敵な体験が待っていますよ。
コープブレッドファーム 岩田剛明
自然派Style山食パンコウノトリの未来5枚
国産小麦に「コウノトリ育むお米」の米粉を配合して作りました。
自然派Styleグラハム食パン6枚
国産全粒粉が香り高い食パンです。有機オリーブオイル仕上げ。
鳴門鯛 コウノトリの酒 朝と夕
コウノトリを守るための酒造り
本家松浦酒造場がある鳴門市大麻町はコウノトリが舞う事で知られ、コウノトリを守るための「ビオトープ米でお酒を造るプロジェクト」が2020年に始動しました。
「あさひ」と「ゆうひ」というコウノトリのペアが子育てする巣の近くで、田んぼの生きものを増やす技術の実証実験をしながら特別な栽培方法(化学農薬、化学肥料の使用量が当地比5割減)で生産し、収穫した米で日本酒を造っています。
本家松浦酒造場 松浦素子
鳴門鯛 コウノトリの酒 朝と夕
ふくよかな香りと米の旨み、軽やかな酸味が楽しめる1本。コープ自然派ではコウノトリ保護活動の振興のため、組合員さんから集めた「環境支払カンパ」をNPO法人とくしまコウノトリ基金へ寄付します。
ナルトタイ Onto the table 飲みくらべセット
旨口タイプの純米大吟醸、スッキリとした純米吟醸、キレの良い純米の三種類を楽しめます。
公開:2021年12月27日
商品案内42号[2022年1月3回]掲載