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- 遺伝子組み換え食品
- ゲノム編集
1996年に本格的な商業栽培が始まって以降、遺伝子組み換え(GM)作物の栽培面積は右肩上がりで拡がってきていました。しかし、WHO(世界保健機関)の専門家機関が、GM作物と一緒に使用される除草剤(グリホサート)を「発がんのおそれあり」と評価したことから世界では規制が進み、アメリカではグリホサートが起因となる健康被害の訴訟が10万件を超え、企業の敗訴が続いています。除草剤耐性のスーパー雑草やスーパー害虫も現れ、近年は栽培国でも作付面積が拡がらずに行き詰まっています。
このGM作物にかわり、現在は急速にゲノム編集作物への転換が進んでいます。ゲノム編集はクリスパー・キャスナイン技術により、遺伝子操作を容易に行うことができます。日本でも開発がすすんでおり、2020年12月のゲノム編集高GABAトマトに続き、2021年9月にゲノム編集マダイ、10月にはゲノム編集トラフグの届出が相次ぎ行われました。
GMもゲノム編集も遺伝子を壊す技術です。遺伝子にはそれぞれ役割があり、壊してよいものはありません。ゲノム編集では、目的とする遺伝子以外に、配列が類似した遺伝子を多数破壊してしまう危険性があります。また、想定していない遺伝子の破壊、操作された遺伝子とそうでない遺伝子が入り乱れるなど、生命のネットワークをかき乱してしまう恐れがあります。
ゲノム編集食品には安全審査も表示義務もありません。さらに2023年4月からは「遺伝子組み換えでない」を表示するための条件が厳しくなり、実質表記できなくなる可能性があります。
知らないうちにGM食品、ゲノム編集食品を食べてしまわないように、食べものを選択できるように、コープ自然派はGM食品、ゲノム編集食品に反対します。
自然豚バラスライス
脂肪のコクと旨みがたっぷりのバラ肉。
公開:2022年1月10日
商品案内43号[2022年1月4回]掲載