• ネオニコチノイド系農薬

コープ自然派は共同購入会の時代から子どもたちの健康を守るため、遺伝子組み換え食品反対や食品添加物の排除など安全な食べものを守る運動を続けています。その中で近年、ネオニコチノイド系農薬(以下、ネオニコ系農薬)が大きな問題となっています。

ネオニコ系農薬は農薬の散布回数を減らす「夢の農薬」として誕生しましたが、ミツバチの失踪や宍道湖におけるワカサギやウナギの激減など、生態系への影響が懸念されています。また人への影響はないとされていますが、人と昆虫の神経系の仕組みは基本的に同じであり、同様の影響があるとの研究が進んでいます。海外でネオニコ系農薬の使用禁止や削減を決定する国が増えている一方、日本では残念なことに基準緩和や新たな登録が増えている状況です。

コープ自然派では生産者と協議を続けながらネオニコ系農薬の排除をすすめると同時に、マーク表示によって組合員が選択できるようにしています。また、「ツルをよぶお米」や「ビオトープ米」に共に取り組むJA東とくしまでは、2021年12月4日に開催された「みどりの食料システム戦略に臨む米生産振興大会」で、農協として初めてネオニコフリーに取り組むと宣言しました。豊かな環境、子どもたちの健康を守るため、有機農業の推進は必須なのです。

ビオトープ米プロジェクト

省農薬、無農薬と段階的に農薬を削減していくため、生産者と最初に取り組むお米がビオトープ米。JAなどと協同組合間協同をすすめ、生物多様性を破壊するネオニコ系農薬などを使用しないお米作り、コウノトリの営巣をめざしたビオトープや巣塔づくりを目指しています。


ビオトープ米 5kg

  

地域全体で生物多様性を保全し、コウノトリが一年中暮らせる環境づくりをしています。

公開:2022年1月17日
商品案内44号[2022年2月1回]掲載

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