• 福祉

これから社会福祉法人設立のための活動が本格化します

2022年1月10日、社会福祉法人「コープ自然派」設立準備委員会が発足しました。コープ自然派の福祉事業の出発点は、徳島の「福祉ステーションそのせ(グループホーム・デイサービス)」です。

生協の福祉事業として地域にしっかり根ざし、2004年の設立以来、18年が経過しました。今回の社会福祉法人の準備会では新たな領域として、コープ自然派が事業の柱に位置付け取り組んできた『有機農業』による障がい者ケアの確立を考えています。

  
友好生協のあいコープみやぎが設立した社会福祉法人「みんなの輪」では農畜福連携を行っています。生協の予約注文の仕組みが前提となっているので、生産時のロスがなく、利用者のみなさんに高い工賃を支払うことができます。生協が障がい者福祉の経営基盤をつくり、またそれが生協の供給事業にも貢献することが可能です。

  
設立準備会では農畜福連携はもちろん、リサイクル事業や子ども食堂の運営などもめざして活動をすすめていきます。

  

コープ自然派事業連合
専務理事 岸健二

コープ自然派社会福祉法人設立の目的

  • 「福祉ステーションそのせ」の取組を各府県に拡げること
  • 利用者の皆さんの重度化に対応した特別養護老人ホームを設立すること

アンケートにご協力ください!

社会福祉法人設立に向けてアンケートに是非ご協力ください。ご意見を参考にしながらより良い活動につなげていきます。(アンケート期限:2022年3月11日)

  

社会福祉法人「コープ自然派」設立準備会のメンバー

コープ自然派しこく
泉川さん
コープ自然派しこく
立川さん
コープ自然派しこく
北岡さん
コープ自然派事業連合
辰巳さん

コープ自然派兵庫
川中さん
コープ自然派兵庫
横川さん
情熱カンパニー
三木さん
準備会からのメッセージ
泉川さん
農業と福祉が連携し、誰もが安心して暮らせる、コープ自然派らしさが備わった高齢者、障がい者施設の実現に向かって動き出しています!

立川さん
コープ自然派の社会福祉法人設立準備会に携わるにあたり私自身勉強になります。たくさんの可能性があり関わり方も多岐にわたるのでこれからが楽しみです。

北岡さん
今まで培ってきた自然派の高齢者福祉を進化させながら、農福連携福祉事業に挑戦します。

辰巳さん
「いのち」をまんなかに農と福祉をつないで、コープ自然派だからこそ!のしあわせ協同体をみんなで広げていきましょう。

川中さん
コープ自然派の得意と組合員の想いを生かし、子どもから大人までみんなのくらしがしあわせになるような場所を作っていきましょう!

横川さん
長年の目標の一つでもあった農福連携事業にチャレンジする時がきました。地域に根差した社会福祉法人になるようにご支援宜しくお願いします。

  

福祉ステーション そのせ

コープ自然派しこくが運営しています

「そのせ」は、老いてもコープ自然派の食材を食べたいという組合員の願いから2004年10月にスタートしました。食事ケアではコープ自然派の安心・安全な食べものを使い、利用者のみなさんの健康づくりをお手伝いすることを基本としています。

  

食べることを健康づくりにつなげ、生活のリズムをつくり、再び趣味・特技などを楽しむことができる「普通の生活」を取り戻すことを目標としています。

  

国産材を使った木造住宅!
「そのせ」の理念
私たちは、一人ひとりの想いに寄り添い、自立と共生を支える仕事を通して、人と人との関わり、人と街との関わり、人と自然との関わりを大切にし、すべての人が安心して暮らせる社会の実現に貢献したいと願っています。
玄関

  

福祉ステーション そのせ

  

問い合わせ先
TEL 088-667-1336/FAX 088-667-1337


情熱カンパニーの取組

「苦手なことは人並みに、得意なことを人以上に」と、真剣に働くことと向き合い、種から育て収穫する喜びを情熱野菜に乗せて皆さまにお届けしています。

経営理念は『農業で幸せに生きていく』

私たちは『農業で幸せに生きていく』ことを会社の存在理由(経営理念)に掲げ、日々、野菜と共に生きています。農業の多面的な可能性に挑戦したい思いで徳島県阿南市に移住し、2014年に『農業生産法人 株式会社情熱カンパニー』をスタートしました。

そんな中、働きたい思いがあっても障がいや精神の病を抱えていて働くことに繋がっていない人に出会いました。しっかりサポートしながら一緒に農業を仕事として楽しみながらできる環境を作りたいと2015年に『チーム情熱(就労支援事業所)』をスタート。今は徳島県と神戸市で約70人の仲間で農業にチャレンジしています。

情熱カンパニー 三木義和

  

友好生協であるあいコープみやぎの福祉施設
「みんなの輪」を視察しました!

2021年7月12日〜13日

1990年後半、障がい者に対する世間からの偏見、差別、誤解がまだまだ多く風当たりが強かった時代で、障がい者の作業所も少なく、就労支援が不足していました。あいコープみやぎでは行政からの依頼もあり、1997年3月に精神障がい者小規模作業所「わ・は・わ」を開所しました。そこから、5年の間に2つの作業所を開所し、2002年2月に社会福祉法人「みんなの輪」を設立しました。

現在は法人全体で18の事業所があり、主に障がい者福祉を手がけ、就労支援B型を中心に事業を展開。グループホームの運営、生活介護も行っています。

「みんなの輪」には、人と人との「輪」、人と自然の「和」を大切にする想いが込められています。

「みんなの輪」の理念
障がいのあるなしにかかわらず誰もが安心して暮らせる地域社会をめざして

あいあいファーム わ・は・わ 田尻(たじり)

あいコープみやぎに出荷する豚の肥育を行っています。アニマルウェルフェアと環境に配慮しており、バイオベッド(活性水を利用しふわふわの堆肥)を使用、ストレスを与えないようにしています。えさの配合、仕分け、えさやりなど全般に行い、利用者さんは動物と触れ合いながら作業をしています。

  


牛は、繁殖をメインに飼育され、出荷には至ってないそうですが、放牧でのびのび育っていました。

パン工房 わ・は・わ

あいコープみやぎの組合員さんに加え、近くの保育園や小中学校の給食、道の駅など、様々なところへ出荷しています。

  
作業工程、シフトをわかりやすく利用者さんに理解してもらうための工夫がされていて、利用者さんはホワイトボードを使用し、名前入りのマグネットでやりたい仕事への意思表示をしていました。利用者さんに寄り添いながら作業をされていました。

  


わ・は・わ 味明(みあけ)

パン工房わ・は・わに隣接した場所で、ミニトマト、ブルーベリーの栽培・出荷と、地元の生産者のお米を使った米粉の製粉・出荷をしています。できた米粉はパン工房でも使用しています。

  

わ・は・わ 美里(みさと)

あいコープみやぎのいちご生産者から譲り受けて事業を開始。農作業(いちご生産)やジャムの製造や梨ピューレの製造を行っています。苺は育苗から出荷まで行っており、栽培技術も生産者から指導を受けてネオニコ不使用に取り組んでいます。

  

わ・は・わ 大衡(おおひら)

組合員さんや道の駅などに向けて、焼き菓子の製造・出荷、ネギの根切り作業などを行っています。新しい施設で、広々とした空間が印象的でした。車いすの方の利用も多く見られました。

  

公開:2022年2月21日
商品案内49号[2022年3月2回]掲載

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