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オーガニックエコフェスタ2022開催!
2月19・20日、生態系調和型農業(BLOF理論)に取り組む生産者や農業関連企業、そして消費者がリモートで集まり、オーガニックエコフェスタ2022が開かれました。「野菜の栄養価コンテスト」など様々なプログラムの中、注目は農水省「みどりの食料システム戦略」についてのトークセッション。
有機農業の取組面積を現在の0.5%から「25%・100万ha」を目指すとした大きな目標に対し、実際に農業に取り組んでいる生産者たちがその具体的課題について意見を交わしました。未来を見据え持続可能な農業をめざしている生産者の意見や工夫をご紹介します。
コープ自然派が生産者と進めている主な取組
徳島、熊本の「有機の学校」
1000人の有機農家育成をめざしています。
BLOF理論の普及「高品質」・「多収穫」・「高栄養」
1000人の有機農家育成をめざしています。
オーガニック給食の実現
おおさか、兵庫、奈良、京都…組合員主体で行政に働きかけています。
こんな意見が集まりました
- 栽培方法の習得は圃場での実践の積み上げが大切に感じます。
- 農業は厳しい時代。「ビオトープ米」でお米の価値を作っていく。
- 有機農業への思いや栽培の様子を知って共感してもらう仕組みを作りたい。
- ミミズ覆土などの有機資材や、より画期的な除草機なども活用できる。
- 柔軟な考え方で農業への思いを持つ若い就農者も多く、助けになっています。
オーガニックエコフェスタって?
植物の生態に基づいたBLOF理論に取り組む生産者イベント。野菜の栄養価を分析数値で競う「栄養価コンテスト」は産直に取り組むコープ自然派と生産者との出会いの場にもなっています。
とくしま有機農業サポートセンター
徳島の「有機の学校」
有機農業を拡大させて、生態系の保全或いは堆肥の効率的活用によるCO2削減、延いては水田の多面的機能から派生する海洋生態系への好循環という、「みどりの食料システム戦略」から始まる環境政策は、それぞれの地域で誰がいつから取り組むかが最も重要な課題です。
今年とくしま有機農業サポートセンターでは3名の水田農業を目指す有志が誕生しました。有機栽培に対する知識や技能などは、これから実践の中でマスターし、前述の基本理念だけを肝に銘じて、有機の学校の運営を進めていきます。
西田聖
豊かな生物多様性をめざすビオトープ米
生きものの生態系やヒトの健康への影響が指摘されるネオニコ系農薬の使用を減らしているお米です。ここからさらに省農薬米、無農薬米へと発展させ、野生復帰の取組が続くコウノトリなど生きもの豊かな生態系を日本に取り戻したいと生産者と取り組んでいます。
ビオトープ米
地域全体で生物多様性を保全し、コウノトリが一年中暮らせる環境づくりをしています
ヴェリタス
日々研鑽を怠らず
1粒1粒に愛情をかけ、それぞれの品種の特性と植物生理の観点から本質を見極めています。まずは根圏の環境に最も大事な微生物の活躍を促し、それを土壌診断で確認。そして、毎日毎日の植物の成長を欠かさず観察・記録し、自分の理想に近づいているか、自分の管理が正しいのかを見定めます。
土台である酸味の切れ味と余韻をしっかりと保ちながら、甘さを際立たせ、旨みを感じるおいしいトマトに仕上がっています。ぜひご堪能いただければ幸いです。
井口賀夫
トマト
有機質肥料を入れた良質な土壌で栽培。熟すのをゆっくり待って収穫しています。
市島有機生産出荷組合
サラダで甘みを楽しんで
2022年のスナップえんどう。今年は寒い冬でしたので生育が若干遅いですが、その分しっかり根を張り、おいしくて栄養のあるスナップえんどうが出来ています。
有機の里、丹波で作るスナップえんどうも、毎年無事にお届けできる体制になってきました。サラダにしたらえんどうの甘みがとっても感じられます。新緑の味をご堪能ください。
西垣健太郎
サラダスナップえんどう
さっと火を通してシャキシャキ感をお楽しみください。
情熱カンパニー
地域に対する責任感
いつも情熱カンパニーの野菜を食べていただき、ありがとうございます。私たちは地域に対する責任の一つとして『肥沃な大地を後世に受け渡す』ことを考えています。
土壌分析に基づき、できる限り過不足無く肥料成分を投入し、良い菌を豊富に持っている「自然豚の豚ぷん堆肥」を十分に土に混ぜ込み、長き未来へ渡って肥沃な大地を守れるよう努めています。この思いも含めて情熱カンパニーの野菜を楽しんでもらえれば幸いです。
三木義和
情熱カンパニーでは農福連携に取り組んでいます。
チンゲンサイ
肥料バランスを考え、苦みが少なくスッキリとした味を目指しています。
有機農園 power of plants
香り高い春菊を作るには
植物が高栄養でおいしくなるには、生活しやすい環境とバランスのとれた多くの栄養素が必要です。もともと栄養価の高い春菊が、その力を存分に発揮し、おいしさと栄養価で皆さまの日常の楽しみになれるように、土壌分析、施肥設計、太陽熱養生処理をしました。たくさんの有機物を畑に入れることで、えぐみなく、香り高く、クセになる春菊をつくりました。
これからの季節、冷やしたそばに刻んだ春菊をのせ、粉チーズ、オリーブオイル、めんつゆをかけて食べる春菊そばがおすすめです!
小林正明
春菊
香り高く、えぐみや独特のアクはほとんどありません。
公開:2022年5月2日
商品案内7号[2022年5月3回]掲載