• アニマルウェルフェア

家畜を単なる「食べもの」ではなく、人と同じように、うれしい、悲しいなどの感受性を持つ「生きもの」と考えるアニマルウェルフェア(AW)。コープ自然派の生産者たちは、コストや業務効率などの現実の課題にも向き合いながら、AWの考え方に沿った飼育を行っています。まだまだ取組事例が少ない日本で、動物に寄り添った視点を持つ生産者が日々感じていることを教えていただきましたのでご紹介します。

放牧神山鶏

野花をついばむ放牧鶏

放牧神山鶏を飼育してはや4年目。私も84歳になりました。放牧神山鶏は、専用の放牧場で陽の光を浴びながら草や野花をついばみ、木の陰で羽を伸ばしたりしながら活き活きと元気に育っています。鳥獣害予防のため周囲のフェンスは穴や傷がないか何回も確認し、鶏たちが生涯安全に、安心して過ごせる放牧場づくりに取り組んでいます。

  
私は、鶏たちの活発な行動を毎朝楽しみに見ています。放牧神山鶏の鶏舎建築の際に植えたサクラが今年見事に咲きました。組合員の皆さんとサクラの木々の下で放牧神山鶏について語り合える日を心待ちにしています。

  

川村忠雄

  

放牧神山鶏モモ肉

  

モモ肉のジューシーさと歯ごたえを味わってください。

放牧神山鶏ムネ肉

  

やわらかく、ヘルシーなムネ肉です。

自然豚

新入社員に近づく豚ちゃん

先日、新入社員を連れて自然豚の肥育農場に行ってきました。少しずつ暖かくなり季節もよく、農場の周りは、新緑の鮮やかな緑と桜も満開でした。豚ちゃんが嬉しそうに新入社員に寄ってきて歓迎してくれました。

  

朝夕は、まだ少し寒い日もありますが、日中は少し暑いくらいです。豚ちゃん達は、暑いのが苦手で夏バテになると食欲不振となり体調不良になることもあるので、いつも以上に豚ちゃんたちの様子を見て、送風やミスト散布などで少しでも過ごしやすい環境づくりをしています。豚ちゃんが健康で過ごし、ストレスなく育つことでおいしい自然豚のお肉になります。

  
七星食品 大井英樹

  

自然豚ロース厚切り焼肉用

  

自然豚のロース肉を厚切りの焼肉用にしました。

自然豚モモしゃぶしゃぶ用

  

赤身が多く、しっかりとした歯ごたえをお楽しみいただけます。

平飼いたまご

育った背景を大事にしたい

平飼いは、鶏が本来持つ行動欲求を充たした飼養方法。

  
ケージフリーで自然の太陽光や風を浴び、羽をのばして走り回り、砂浴びをして止まり木で休憩して元気に育っています。飼料はPHF(保管のための薬剤を使用していない)、遺伝子組み換え原料の混入を防ぐため分別生産流通管理も実施したこだわりの飼料です。たくさん運動して安全な飼料をたくさん食べて育った鶏のたまご。育った背景を思い出してもらいながら、もっとケージフリーの卵を食べていただきたい!そんな想いで夏頃に向けて増産中です。

  

旭商事 山根浩敬

  

PHF平飼い卵 10個

  

各地域の生産者がPHF、非遺伝子組み換え飼料を使って大切に育てました。

里山牛

貴重な「当たり前」

牛たちが里山の草を食み、好きなところで休み、自由に駆け回る、そのような光景が私たちの牧場の日常です。当たり前のように思えるこのような光景、実は畜産業界では珍しく、牛たちの多くが牛舎の中で暮らしています。

  

持続可能な社会を目指す上では「当たり前のような光景」こそが、実は貴重で価値があるものなのかもしれません。ストレスの少ない環境で育った牛のお肉は、それをいただく私たちにも喜びをもたらします。牛にも、人にも、自然にもやさしい里山牛、ぜひご家庭でお楽しみください。

  

さかうえ 中川昌聡

  

里山牛赤身焼肉用

  

里山牛の香りと味わいを焼肉でお楽しみください。

放牧豚

どの季節も元気に過ごす

私たちの放牧豚は、北海道厚真町の農場内で放牧しています。日中10℃前後と過ごしやすい春・秋、本州並みの高温になることも多い真夏、1日中氷点下の真冬…。

  
寝床・えさ場になるドーム内で寒暖や雨雪風をしのいでいますが、どの時期も元気に放牧地を駆け回ったり、のんびり散歩したり、穴堀りや水たまりで遊んでいたりと、とても元気に過ごしています。ストレスフリーに育つ「放牧飼育」ですが、舎飼いよりも難しく、自然の気候に影響されます。最後まで健康に育つことができるよう敷地内の衛生や豚たちの健康管理に気を付けています。

  

希望農場 清野光弘

  


放牧豚切落し(バラ凍結)

  

北海道で放牧飼育した放牧豚を手軽に食べられるよう、料理に使いやすいバラ凍結にしています。

公開:2022年5月9日
商品案内8号[2022年5月4回]掲載

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