鶏には〈自由に羽を広げる、走り回る、地面をつつく〉などの行動欲求があります。生きている間はできるだけ動物たちのストレスを軽減し、自由に行動できる環境をつくることが大切です。ヨーロッパを中心に、海外ではこの「アニマルウェルフェア」の考え方が広がっていますが、日本で知っている人は2割程度と諸外国に比べて取組が遅れています。

コープ自然派ではアニマルウェルフェアを重点課題として取り組んでおり、2021年には採卵鶏のアニマルウェルフェアを課題とし、学習会や生産者との交流を重ねてきました。そして今回生産者の『旭商事』は平飼い卵の増産を実現し、さらに新たな平飼い生産者『籠谷』も加わり、より多くの組合員の皆さんへ、アニマルウェルフェアに対応した卵をお届けできるようになりました。

一方、飼料や燃料、包材等の高騰が続き、畜産生産者に於いても事業継続が厳しい状況となっています。生産者に安心・安全な卵を継続して生産し続けていただくため、卵についても値上げに踏み切らざるを得ない状況となりました。コープ自然派は生産者を支え、安心安全な食べものを未来へつなげていきたいと考えています。今後とも利用の継続をお願いいたします。