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ナベヅルやコウノトリも暮らす、生きもの豊かな田んぼの風景。「ツルをよぶお米」はそんなかつての日本の景色を取り戻すべく、農薬を減らした栽培に取り組む生産者のお米です。地域の生物多様性や環境を守り、私たちの生活環境を豊かにする「ツルをよぶお米」の歴史を振り返りながら、お米の利用先として拡がった加工品の生産者の皆さんを紹介します。

2007年
ツルをよぶお米の取組スタート

越冬場所が鹿児島県1か所に集中し、絶滅リスクが高まっていたナベヅル。全国で越冬場所をつくるため、エサとなる生きものが豊かな田んぼを作る取組が始まりました。

  

2010年
冬水田んぼの取組スタート

田んぼの生きもののために冬にも水をためる冬水田んぼ。協力する生産者の支援や、魚道づくりなど環境整備に使う「環境支払いカンパ」は、2021年度は762万円が集まりました。

  

2013年
冬水田んぼにコウノトリが飛来

兵庫県豊岡市を中心に野生復帰運動が続くコウノトリが、徳島県の「ツルをよぶお米」の田んぼにも飛来。生産者や地域の地道な取組が、コウノトリにも伝わった嬉しい出来事でした。

  

2016年
精米事業がスタート

おいしいお米を買いやすい価格で。コープ自然派では、買い取ったお米の保管・精米までを自前で行っています。こうすることで生産者からは高く仕入れ、組合員の皆さんにさらに安くお届けできるようになりました。

  

2017年
コウノトリの営巣・繁殖

野生復帰が進むコウノトリが、ツルをよぶお米の田んぼ近くで営巣。農薬を抑えた稲作による豊かな環境が定着しつつある証明です。ナベヅルの飛来も継続して確認されています。

  

  

ツルをよぶお米を拡げるために

2020年
ビオトープ米プロジェクトがスタート

無農薬栽培のすそ野を広げる「ビオトープ米」。まずは田んぼへのネオニコ系農薬不使用から始め、次は田植え前の苗箱への不使用へ。省農薬米、無農薬米へのステップアップを目指します。

  

  

ツルをよぶ椎茸

私たちの椎茸作りは、四国の広葉樹のチップ、小麦のふすま、炭酸カルシウム、炭、コーンスターチやポテトスターチ、それに米ぬかを使用し、菌床を作っています。椎茸の安定生産には菌床の安定生産が必要で、古くなった菌床の堆肥化にも取り組んでいます。土壌を柔らかくする性質を持っている堆肥なので、お米・葉物・その他野菜類にと、多種多様に使用することができます。

  
菌床作りに使用する米ぬかは、菌床堆肥を施したお米からできています。この様に、自然を大切にする循環型農業に取り組んでいます。

  
浜田農園 浜田光且

  


ツルをよぶ椎茸A級(菌床栽培)

  

「ツルをよぶお米」の米ぬかで作られた菌床で育てました。

ツルをよぶお米で作ったぬか床

コープ自然派の産直米「ツルをよぶお米」を精米した際に出る米ぬかと、平釜でゆっくり炊き上げた天日塩「海はいのち」を使ったぬか床です。漬ものに有用とされる3種類の植物性乳酸菌培養液を添加していますので、お届けのその日からすぐに野菜を漬けておいしいぬか漬が作れます。

  
ご家庭で野菜を数回漬けた後、新たに塩や新しいぬかを継ぎ足して手入れをしますとオリジナルのおいしいぬか床に育ってゆきます。ご自分好みのぬか床作りにチャレンジしてください。

  

堺共同漬物 林野賢寛

  

ツルをよぶお米で作ったぬか床

  

3種の植物性乳酸菌を加えて発酵させたぬか床。無農薬・省農薬栽培の「ツルをよぶお米」のぬかを使いました。


ツルをよぶお米の生ぬか

  

補充用たしぬか。ぬか床の追い足しに。

濱さんとこの塩こうじ

原料のお米は「ツルをよぶお米」のみ。高温による加熱殺菌をあえてせず、酵母と酵素が生きたままの低温殺菌による製造です。塩分濃度は7%と極めて低いですが、色々な料理で幾度もテストをし、ミネラルを摂りつつ食材の旨みを引き出す力に一番合う濃度にしました。

  

塩こうじは本当に万能調味料だと思います。自然の力を際立たせます。まだ、お使いになった事の無い方にも、是非スプーン1杯の塩こうじで、料理のお手伝いをさせて頂きたく思います。

  
濱醤油醸造場 濱眞理子

 


濱さんとこの塩こうじ

  

産直米「ツルをよぶお米」を使用。料理に少し加えるだけで、食材の旨みを引き出します。

無農薬ツルをよぶお米をつかった甘酒

 

この甘酒は、お米・米麹・水だけで発酵させて作っています。お米のデンプンを麹が糖化し、少しずつ、少しずつ甘みに変わっていきます。

  

麹が活動しやすい温度で、麹が活動しやすい環境を整えることが最優先です。人が作るというよりも「麹に作ってもらっている」という方が近いかもしれません。自然がもつ本来の力を最大限引き出すことを意識しています。徳島の地で農薬を使わず、大切に、大切に育てられたお米を使っています。砂糖不使用、ノンアルコールの甘酒です。ぜひお召し上がりください。


アリモト 有元誠次朗

  


無農薬ツルをよぶお米をつかった甘酒

  

環境に配慮されたお米で作った、ストレートタイプの甘酒です。

ツルが恋したきらめき柚子・かがやく橙

柚子と橙、2種類のリキュールのベースは茨木酒造さんが「ツルをよぶお米」を丹精込めて醸した清酒です。この清酒に、有機栽培で作られた果汁とアガベシロップを3種類の素材の味わいを感じられる配合でブレンドしました。

  

柚子酒は香りと酸味を活かした華やかタイプ、橙酒は清酒のコクも感じられる穏やかタイプです。「いつもの食卓をちょこっと贅沢に演出する」ことが私たちの使命です。

  

壺坂酒造 壺坂良昭

  


ツルが恋した きらめき柚子

  

ツルをよぶお米(省農薬)を使った純米酒に有機栽培された柚子果汁を加えて仕込んだリキュールです。


ツルが恋した かがやく橙

  

ツルをよぶお米(省農薬)を使った純米酒に有機栽培された橙果汁を加えて仕込んだリキュールです。

ツルをよぶ純米料理酒

みなさんご存知ですか?日本酒の原料は日本国内で作られたお米しか使えません。これは当たり前のようで実はすごい事。「ツルをよぶ純米料理酒」1本には田んぼ1㎡分のお米が使われています。年間に約2万本お届けしているので、2万㎡。例えるとサッカーコート3面分の広さ。皆さんが日々のご利用で直接環境保全に寄与した広さです。

  

茨木酒造は、これからも使い続けて頂けるようお米一粒一粒を大切にし、美味しい料理酒を造って参ります。

  
茨木酒造 茨木幹人

  


ツルをよぶ純米料理酒

  

「自然派Styleツルをよぶお米(省農薬)」を使用したこだわりの純米料理酒。




公開:2022年8月22日
商品案内23号[2022年9月1回]掲載

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