世界中で最も使われている除草剤の主成分であるグリホサート。主に除草剤耐性のある遺伝子組み換え作物(ダイズやトウモロコシなど)とセット販売されており、雑草だけを枯らして除草の手間が省けることで広がっています。

しかし、2015年にWHO(世界保健機関)の専門家機関がグリホサートを「発がんのおそれあり」と評価したことで、世界は規制強化の方向へすすんでいます。

●遺伝子組み換え作物

商業栽培が認められていない日本ですが、大豆やトウモロコシ、なたねなど9種類の流通は認められています。しかし表示制度が不十分のため、GM作物が使われているのかどうかわかりにくくなっています。

●大豆

輸入大豆はもちろん、国産の大豆にも注意が必要です。日本の一部地域では、大豆を枯らして収穫を容易にするために収穫前除草剤としてグリホサートが使われています。

●海外産の小麦

海外では収穫前にグリホサートを散布してから収穫することが一般的です。大型機械で収穫を容易にするために広く使われています。

収穫前除草剤グリホサートが一部地域の国産の大豆にも使用されていることを受け、2020年から豆腐・納豆商品の定期的な残留農薬検査を実施しています。

残留農薬が検出された場合は出荷を中止し、生産者と大豆の産地などの変更を協議。改めて不検出が確認されてから企画を再開しています。