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有機の学校ORGANIC SMILE(熊本)の先輩農家メンバー

コープ自然派は「誰もが有機農産物を食べることができる社会」をめざしています。その取組の一つが、日本の食・農・未来を担う有機農業者を育成する「有機の学校」です。

2009年に開校した徳島県のとくしま有機農業サポートセンターでは、昨年からお米の栽培をスタート。今年で開校2年目を迎える熊本県のORGANIC SMILEでは野菜の栽培を中心に、高品質・多収穫につながる栽培技術、【生態系調和型農業理論(BLOF理論)】を教えています。

BLOF理論って?

日本有機農業普及協会の小祝政明氏が提唱する、植物生理に基づいた農業理論。有機堆肥を使い、太陽と微生物の働きを借りた土づくりを行うなど、自然のもつチカラを最大限に活かします。

ORGANIC SMILE 副理事長 田中誠さん

“有機農業の町”熊本県山都町に昨年4月開校しました有機の学校『ORGANIC SMILE』 は、お陰様で今年3月に10名の卒業生を無事に送り出すことが出来ましたことを皆様へご報告すると共に、ご支援頂き熱く御礼申し上げます。日本でも有機農業への期待が高まっている中、有機農業を学べる場所は絶対に必要とされます。

  
4月に2期生を迎え、一歩一歩積み重ね、有機農業の輪を大きな渦へと変えていきたいと思います。皆様の笑顔を未来へ繋ぐために頑張りますので、今後とも応援を宜しくお願い致します。

  

 研修の様子 

先輩農家が栽培方法を伝えます。


 土壌分析の様子 

土を分析し、育てる野菜に必要な栄養を計算して肥料を使います。

コープオーガニック・ガーデン 東家智美さん

5月になると気温の上昇も大きく、小松菜は一日に草丈が2~3cmも伸びていきます。収穫時期を逃した小松菜は、葉脈が硬くなって食味が悪くなったり、袋からはみ出て出荷ができなくなります。毎日圃場で日々の変化を見落とさないように、草丈を計測し葉数を数え、乾いてないか土を握って水分を測るなど、注意を払って小松菜と向き合っています。
  
小松菜はアクが少ないため、炒めたり、おひたしにしたり、スープにしたりといろいろな料理で楽しむことができます。皆さんにおいしい小松菜をお届けできれば嬉しいです。

  

有機小松菜

  

ジューシーでコクがあります。

コープオーガニック・ガーデン 鎌田妙子さん

熊本県山都町のCOGでは、有機のほうれん草や小松菜などを欠品なくお届けできることをめざして、ハウスを増設し、農業用の機械を導入するなど体制を整えてきました。

  
また、もっとおいしくて栄養価の高い野菜をお届けするため、昨年から堆肥や肥料成分も見直し栽培に取り組んできました。その成果が表れ、2月のオーガニックエコフェスタでは出品した有機ほうれん草すべての食味が5以上でエントリーされ、抗酸化力1位も獲得しました。えぐみもなく甘くて柔らかいほうれん草をぜひお試しください。

  

有機ほうれん草

  

アクが少なく、ほうれん草本来の味がしっかりします。

安心・安全な野菜・果物を育てる生産者の皆さん

長有研 城谷大貴さん

就農して10年以上が経ちました。農家としても代々続き5代目になります。先代から続く土づくりや、化学肥料不使用で自然や環境にやさしい農業を守るという有機農業へのこだわりを持ちつつ、昔はすべてが手作業だったものを機械化し、野菜づくりに専念できるようにしています。

  
消費者の皆さんに甘くて辛みの少ないたまねぎを食べてもらいたいという想いで作業をしています。「城谷さんのたまねぎはホントに美味しい!」と言っていただけるのが私たちにとって最高の喜びであり、農業をしていて良かったと感じるところです。これからも、子ども達の将来を担う農業者でありたいという信念のもと、安心・安全で美味しいたまねぎ作りに励んでいきたいです。

  

新たまねぎ

  

辛み成分が少なく、甘みのある新たまねぎはこの時季ならではの味わい。

津軽産直組合 赤石孝太さん

私のごぼうは無農薬で有機肥料のみ使用し、こだわった栽培をしています。有機肥料を使用しているので光合成を促進させ、高糖度(20度程度)で柔らかく繊維質で水分を保つ量が多い為、「ス」の入りにくいごぼうです。無農薬ですので除草は完全手作業です。

  
高冷地で寒暖差のある場所に畑があり、圃場の土は黒土で肥料のカルシウムを入れ、弱酸性のpHを維持し、栄養をたくさん摂取できる環境づくりを心掛けています。

  
土からこだわり、有機質肥料・無農薬で安心・安全なごぼうを笑顔で組合員の皆さんに食べていただけるようにこれからも頑張って栽培を続けていきます。

  

ごぼう

  

有機質肥料を使って栽培しました。

津軽産直フーズ 斉藤充弘さん

私たち津軽産直フーズが力を入れている取組の一つにネオニコチノイド系農薬を使わずに栽培する「ネオニコフリー」があります。簡単に説明しますと、より安全な農薬を使っていきましょうという行動になります。(一言では語り切れませんが……。)

  
昨今の健康被害や環境破壊を緩和できるように、私たちがやれることの一環として、さらには少しでも食の安全のために努めていければと行動しています。

  
こちらの取組を世間に浸透させてゆくにはまだまだ難しい面もありますが、組合員さん含め、消費者、生産者すべての方が安心安全に生活していけるように、頑張っていきたいと思います。

  

りんご・サンふじ 800g

  

酸味が少なく強い甘み。しっかりとした果肉で果汁も多い人気の品種です。

神戸三田ジャンプオーガニック 東純平さん

5月に収穫するレタス、実はお正月明けから種を蒔きはじめ、長い期間をかけてじっくり育てています。一口にレタスといってもたくさんの品種があり、収穫時期をはじめ、栽培する地域の気候や土の性質に合わせて、最も美味しく育つレタスの品種を何種類も試した上で決めています。

  
みずみずしいレタスのために水を切らさないように育てたり、肥料や堆肥の原料をチェック、時には製造現場に足を運んで、美味しくなるような原料でつくられた肥料、堆肥を使って育てています。そうやって大切に育てたレタス、鮮度が落ちると台無しなので、日が落ち気温が下がってきた夕方から夜中にかけて収穫します。夜中まで働くのは大変ですが、全ては美味しいレタスのために。

  

有機レタス

  

発芽から定植、除草など手間をかけて栽培しています。

公開:2023年4月17日
商品案内5号[2023年5月1回]掲載

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