• ネオニコチノイド系農薬

コープ自然派では、2017年より商品案内で『ネオニコ不使用・削減中』のマーク表示を行っています。マーク表示することで組合員はネオニコを使っていない商品を[選ぶ]ことができ、それがネオニコフリーに取り組む生産者の応援につながっています。

環境や人体への悪影響が指摘されているネオニコチノイド系農薬。コープ自然派ではこれからも生産者とともにネオニコフリーの取組をすすめていきます。

ネオニコチノイド系農薬が使われる理由は?

この農薬は洗っても落ちない浸透性・長く残留する残効性・神経を狂わせる神経毒性と3つの性質をもっています。1回使えば殺虫効果が持続し、結果として農薬使用量が少なくてすむため、日本では様々なところで使われています。農地や森林だけでなく、住宅建材や殺虫剤、ペットのダニ駆除剤など身近なところでも使われています。

ネオニコ系農薬はすぐにやめることができるの?

私たち消費者が『ネオニコを使わないでほしい』と言うことは簡単ですが、生産者にとってネオニコ不使用に切り替えることはとても勇気のいることです。「もしうまく育たなかったら、病気など被害が出たら…」そんな生産者の声と寄り添うために、コープ自然派では生産者との交流を大切にしています。

2023年は産直委員会が長野県を訪問しました。

  

ネオニコ系農薬検査カンパにご協力お願いします。

コープ自然派でネオニコの体内残留検査を実施し、結果を公表することで、この問題を広く知らせていきたいと考えています。今年はグリホサートの検査も実施予定です。

  

 910033  ネオニコ系農薬検査カンパ

 ※ポイント対象外です。※寄付金控除対象外です。

  

冷凍有機トマト

夏のトマト栽培というのは様々な害となる虫との闘いを避けて通れるほど甘いものではありません。ネオニコチノイド系の農薬を使えばそういった虫の害も解決できるのでしょうが、ヒトの体への影響も懸念されます。食べものというものは必ず安全が保証されてあるべきで、安心して食べてもらいたいのでいくら収入が減ろうが使うことはありません。そんなに強い農薬を使わなくても今は有機JASで認められている天然由来の物質からつくられた農薬や天敵となる益虫を使った防除など方法はありますので、技術を磨いて安心でおいしいトマトを届けられたらうれしいです。

今年はトマトを栽培してきた中でも特に天候に泣かされた1年でした。失敗の理由を天候のせいにするのはあまり好きではないのですが、台風や記録的大雨で根がやられてしまい、とても苦労しました。来年からはそんな困難を解決しながら成長していきたいです。

リーフレットファーム 今村剛喜さん

冷凍有機トマト

  

今年はトマトが豊作のため、冷凍保管したものも販売します。加熱してどうぞ。

れんこん

九州、熊本県宇城市松橋町東松崎は160年前干拓によりできた地域で、温暖な環境に恵まれ、稲作はもとより湿田の特性を活かし、110年前よりれんこんの栽培が始まったという、歴史を持つ地区です。約35年前、慣行栽培(化学肥料、農薬使用)の為、連作障害により、一時は栽培が困難と思われた中、有機無農薬栽培によりれんこん栽培を復活させ現在に至っています。

農薬をやめ、完熟堆肥やぼかし肥料を投入し、除草作業は機械と手作業により栽培しています。近年の大雨や頻繁な台風の影響により栽培が難しくなる中、こまめな水管理、追肥のタイミング等を考慮しながら日々勉強と汗を流しながられんこん栽培に取り組んでいます。

愛情たっぷり、サクサクもちもち食感のれんこんのおすすめメニューは、バター焼きやチップスです!ぜひお試しください。

ナカドモファーム 中塘万格人さん

れんこん

  

安全で美味しいものを多くの方に食べていただくために、品質にこだわりました。

  

生産者に聞きました! 
①ネオニコフリーの取組②今年の作柄

あくと 小嶋哲也さん

生産者

ネオニコフリーの取組
私たち「あくと」にとって、ネオニコフリー栽培は今ではスタンダードなものになりつつあります。ある日のニュースで、温暖化に起因する「ミツバチの減少」と併せて「ネオニコ」の危険性が報道されていました。物理学者のアインシュタインは『ミツバチがいなくなったら、人類は4年で滅亡する』とコメントしたと言われています。訪花昆虫が果樹や野菜の受粉を助け、私たち人間に食の恵みをもたらしてくれているのです。昨今のあらゆるものの価格高騰、次に来るのは食糧不足と危惧されています。私たちの取り組みが今後の人間の暮らしを守る道になっていくのなら嬉しいことです。

今年の作柄
夏の猛烈な暑さもさることながら、長野では3月から例年になく温暖な日が続き、りんごの発芽・展葉・開花までがあっという間に進みました。病害虫防除に最も肝心な春先の防除間隔が詰まってしまったことや、異常な天候も手伝って「黒星病」「りんごの日焼け」「果肉の軟化」が多数発生し対応に苦慮しています。9月を過ぎ、ようやく長野らしい天候が戻ってきました。これからのりんごの仕上がりに期待したいと思います。


自然派Style国産りんごジャム

  

ネオニコチノイド系農薬不使用の産直「あくとのりんご」を使用。

  

津軽産直組合 宇野翔さん


ネオニコフリーの取組
津軽産直組合の栽培のこだわりは、全生産者が有機質肥料を統一して使し、5名の生産者がネオニコフリーの栽培に取り組んでいることです(ネオニコフーでりんごを栽培している5名をまとめて「津軽産直フーズ」と呼称していす)。5名の生産者の中に若い後継者が数名おり、次世代に繋げられるよう日々の作業を頑張っています。近年、地球温暖化の影響や農薬・肥料等の資材の高騰により栽培が難しくなってきています。こうした中でネオニコフリーの栽培方法を続け、環境にやさしい農業にこだわっていきたいと思います。

  

今年の作柄
今年の作柄は、4月下旬の霜が早生種に影響を与えてサビ果(表面がかさかさと茶色っぽくなってしまう状態)が多くなり、8月の気温が30度以上とりんごがヤケてツル回し(りんごを回して陽にあてること)ができない状態でした。全体的に収量は例年通りで中生種・晩生種のサビ果は少なく良好です。

  

りんご・紅玉訳あり 650g

  

りんごらしい爽やかな酸味と硬い果肉。お菓子作りにおすすめ。

さかもとふるーつ 坂本健一さん

ネオニコフリーの取組
熊本県玉名市天水町の山の中腹で有機みかんを栽培しています。2002年に有機JAS認証を取得し、少しずつ園地を広げ、現在では約19haが有機JAS認証を取得済みです。『安心安全なものをお客様へ!!』をモットーに日々の農作業を頑張っています。食から体が少しでも健康になれば最高です。これからも農地を守り、安心安全で美味しい有機みかんを皆さんに届けるため、精一杯努力していきます。

今年の作柄
今年の作柄は豊作で梅雨明け後の干ばつで、木にしっかりストレスをかけることができている為例年よりも糖度も高く内容もいいです。是非この機会に食べてみてください。

あまっこ有機みかん 700g

  

有機栽培のため見栄えはあまりよくありませんが、甘みと酸味のバランスが良いおいしいみかんです!

公開:2023年10月9日
商品案内30号[2023年10月4回]掲載

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