• グリホサート

グリホサートは、世界中で最も使われている除草剤の主成分です。除草剤耐性のあるGM作物に使われるほか、収穫前除草剤として小麦に、日本では大豆に使用されていたり、身近なホームセンターなどで家庭用の除草剤として販売されたりしています。

2015年、WHO(世界保健機関)の IARC(国際がん研究機関)がグリホサートを「発がんのおそれあり」と評価したことで世界では規制強化の方向にすすんでいます。

グリホサートの問題点

健康被害自然環境
世界ではグリホサートによる健康被害の訴訟が進行しています。また、腸内に影響を与えることや、がんや糖尿病のリスクなど、海外の研究グループによって発表されています。除草剤グリホサートを散布しても枯れない「スーパー雑草」が出現。そのため、さらに強い農薬を開発しなければいけないなど、農薬と雑草のいたちごっこが続いています。

選ぶことで「グリホサート」を避けることができます

非遺伝子組み換え作物を選ぶ

日本では大豆やトウモロコシ、なたねなど9種類のGM作物の流通が認められています。しかし、表示が不十分で、GM作物が商品に使われているかどうかわかりにくいのが現状です。日本ではGM作物の商業栽培が認められていないので「国産」を選ぶことでグリホサートが散布されているGM作物を避けることができます。

グリホサートの心配がない国産大豆を選ぶ

北海道ではホクレン農業協同組合連合会が、品質低下ならびに適用外となるケースもあることから、収穫前に除草剤グリホサートを散布した大豆を取り扱わないこととしています。しかし、日本の一部地域では、収穫を容易にするために収穫前除草剤としてグリホサートを使用しています。安心な産地の大豆や有機・無農薬栽培の大豆を選ぶことが大切です。

国産の小麦を選ぶ

海外では大型機械での収穫を容易にするため、収穫前の小麦にグリホサートを散布することが一般的です。そのため、残留農薬の基準値内ではありますが、海外産小麦を使用したパンなどの商品からグリホサートが検出されています。国産小麦は収穫前のグリホサート散布が認められていないので安心です。

大豆

コープ自然派では、2020年から有機JAS認証または栽培履歴でグリホサート不使用が確認できた豆腐・納豆に「グリホサート不使用」マークの表示を行い、それ以外の商品では定期的な残留農薬検査を実施し、結果を公開してきました。

今回から、マーク対象商品に「あげ」を加え、定期的な検査を実施しているものについては「グリホサート検査済」という新たなマーク表示を行います。

  

納豆

自然派Style今城さんの大豆で作った国産有機納豆

  

北海道の今城さんの有機栽培小粒大豆を100%使用。

あげ

あげ(太子屋)

  

遺伝子組み換えでない菜種を使った油で揚げた大きなおあげ。

豆腐

自然派Style今城さんの大豆で作った国産有機豆腐

  

北海道の今城さんが作った有機栽培大豆を使用した充てん豆腐です。

  

小麦

国産小麦は収穫前除草剤グリホサートの使用が認められていません。つまり、国産小麦の商品を選ぶことで、収穫前除草剤グリホサートを回避することができます。しかし、小麦の自給率は15%(令和4年度概算)しかありません。すなわち身の回りにある小麦を使った商品の大半に輸入小麦が使われています。

コープ自然派では国産小麦の取扱いを基本に、そこからさらに進んだ取組として国産オーガニックを推進しています。

パン

自然派Style山食パンコウノトリの未来

  

国産小麦粉に「コウノトリ育むお米」の米粉を配合して作りました。

粉製品

産直 薄力小麦粉(自然派Style)

  

北海道産小麦「きたほなみ」のみを使用。

  

自然派Styleお好み焼粉

  

小麦、食塩、山芋粉末、鰹節は全て国産。

惣菜

自然派ウィンナードッグ

  

「自然派Styleポークウィンナー」を国産小麦の皮で包みました。

  

自然派Styleミニアメリカンドッグ

  

ほんのり甘めの生地がソーセージによく合います!

お菓子

チーズケーキ

  

よつ葉の牛乳・生クリーム・チーズを使って、時間をかけふんわり丁寧に蒸し焼きにしています。

  

シュークリーム

  

ひまわり牛乳を使ったカスタードクリームをたっぷり詰めました。

公開:2024年1月15日
商品案内44号[2024年1月4回]掲載

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