特集カテゴリ
- 国産派宣言(118)
- 有機・オーガニック(95)
- オーガニック給食(8)
- 食品添加物(20)
- ネオニコチノイド系農薬(33)
- 遺伝子組み換え食品(21)
- ゲノム編集(15)
- グリホサート(11)
- 自然派Style(82)
- アニマルウェルフェア(52)
- 地域循環(循環型農畜産業)(20)
- 情報公開(18)
- 生物多様性(22)
- 原発問題(9)
- 放射能汚染・放射能検査(5)
- 食養生(7)
- 野菜のチカラ・栄養価(12)
- 子ども笑顔基金プロジェクト(48)
- 里山の家(12)
- 福祉(5)
- コープ自然派だいすきキャンペーン2023秋(7)
- コープ自然派だいすきキャンペーン2022秋(12)
- コープ自然派だいすきキャンペーン2021秋(11)
- 原発問題
いつ起きてもおかしくない地震。令和6年能登半島地震では日本が地震大国であること、そして原子力発電所への影響による大きな危険が常に身近にあるということを再認識させられました。石川県にある志賀原発はまだ変圧器が壊れた状態のままです。もし原発が稼働している状態だったら、もっと大きな被害があったら、日本はいまどうなっていたでしょうか?
13年前の東日本大震災により発生した福島第一原発事故では発生時に放射性物質が大量に放出され、大地や空気が汚染されました。現在も、先行きの見えない廃炉作業が続いています。震災、津波、原発事故に見舞われた被災地の生産者は、厳しい状況の中でそれぞれが安心安全な食べものの生産に取り組んでいます。
復興の道を歩んでいる生産者の皆さんの近況とおすすめの一品をお聞きしました。
高橋徳治商店
13年目を迎え、街はお陰様で整備されてきれいになりました。反面、復興住宅では一つひとつのドアの中、闇を抱え込んで暮らす多くの方がいます。癒えることのない傷はあの時すべてが暗転した「景色」を見てしまったからでしょうか。
全国に拡がるコロナや能登の震災で、組合員の皆さんも今も胸を痛めていると思います。生協の役割は、社会的課題を解決する「こと」を「商品や活動」に変え、組合員が利用し参加することで助け合い支え合う仲間づくりに繋げることだと考えています。
高橋徳治商店では、練り製品の厳しい試食を2980日続けており、無業の若者たちと青果加工で支え学び合うなど、被災地の闇に灯りっこ(小さな灯り)をと思い、事業をすすめています。
高橋徳治商店 高橋英雄
高橋徳治商店のおすすめ
震災後復活したおとうふ揚げの包材には、「大切なこと、大事なこと、譲れないこと」を忘れず、ただ愚直に試食改善を重ねながら、皆さんに送るメッセ-ジを込めています。
おとうふ揚げ3種10品
復興第一号商品のおとうふ揚げ、それに続くシリーズの椎茸入り、そして五目の3種を1袋にセットした商品。
東北トクスイ
水産業界では相変わらず副資材や光熱費の値上がりが続き、非常に厳しい状況が続いています。中でも水産物の不漁は深刻で、国内で水揚げされる天然ものの魚が非常に少なくなっています。
厳しい状況ですが、東北トクスイとして組合員の皆さんのお役に立てることは何かを考え、新たな商品の開発に盛り込んでいきます。
東北トクスイ 鈴木義則
東北トクスイのおすすめ
脂のりの良い銀だらを切身にし、干す事によりさらに旨みと脂を強く感じることができる商品となっています。
銀だら切身干し
アメリカ産の銀たらを切身加工後、10%の塩水に10分漬込み乾燥機で90分干し上げました。
千倉水産加工販売
震災から13年目を迎え、女川も徐々に震災前の生活が戻りつつあります。女川の基幹産業である水産業は、昨年に引き続き、さんまに加えて寒さばの不漁で厳しい状況が続いています。
また、原材料費や光熱費、物流費の値上げの影響から、商品の値上げをお願いすることがあり、組合員の皆さんには申し訳ない気持ちです。そんな中ですが、従業員一丸となってコープ自然派の組合員の皆さんに喜んでいただけるよう商品づくりをしています。
今まで通り、千倉水産加工販売の商品をご利用いただけると幸いです。
千倉水産加工販売 安西秀幸
千倉水産のおすすめ
今や貴重になった国産さんまを鮮度の良いうちに急速冷凍し、頭・内臓を取って塩水漬けにしました。ミシン目のついた便利な個包装です。コープ自然派用に1年分の供給原料を確保しています。
塩さんま
北海道沖、三陸沖で漁獲されたさんまを塩水漬けし、旨みを凝縮しました。
まるたか水産
東日本大震災から13年が経とうとしています。当時、私どもも大きな被害を受けましたが、皆さんからの大きなご支援と励ましで事業を再開し、これまで操業してきました。
昨年はALPS処理水の海洋放出が始まり、ようやく軌道に乗った海外への生牡蠣の出荷ができなくなりました。また、記録的な夏の猛暑で牡蠣の約半数が育成途中で死んでしまい、今季はシーズン終了時期が早まることが懸念されています。来季を見据えた計画が立てられず、長年海に携わる我々も戸惑うばかりです。
このような状況の中でも、皆さんからの復興支援をきっかけに、これまでにない技術に取り組み、新商品を開発して販路開拓へつなげることもできました。これからも、おいしく安全な宮城県の海産物を皆さんにお届けするため、より一層頑張ってまいります。
まるたか水産 髙橋雄治
まるたか水産のおすすめ
宮城県三陸沖の清浄海域で育った身入りのいい大粒牡蠣を使用しています。冷凍のまま揚げるだけ!ぷっくりジューシーなカキフライです。
大粒かきフライ
軽くスチームボイルしているので、縮みが少なくふっくらとした食感が楽しめます。
鎌田醤油
1月1日に起きた令和6年能登半島地震は、決して能登地方・北陸地方の方だけに関係する災害ではありません。地震災害とは、日本列島全体のいつどこで起きてもおかしくない災害です。1日も早い復興を祈るとともに、私たちにもできる支援をしていきます。これまでも大きな地震は、29年前の阪神淡路大震災から新潟県中越地震、岩手宮城内陸地震、13年前の東日本大震災、そして長野・熊本・北海道と各地で発生しています。
この日本列島で常に災害復興が続いていますが、福島第一原発事故は未だに収束の見通しが立っていません。今でも、私たちは大きな不安を抱えながらの生活を余儀なくされています。原発ごとに半径50kmの円を描いてみると、いったいどれだけの人々が避難を強いられるのかが分かります。自然の脅威と人間がつくり出す脅威を改めて肝に銘じています。
鎌田醤油 鎌田雅敬
鎌田醤油のおすすめ
仙台みそは、大豆のおいしさが麹の力の発酵と熟成により醸し出された、コクと旨みのあるお味噌です。お味噌汁だけでなく、中華料理、グラタンやチーズとの組み合わせでコクが増します。
仙台みそ
大豆の旨みを引き出した、風味豊かな赤色辛口みそです。
公開:2024年2月19日
商品案内49号[2024年3月1回]掲載