「自然派Style」は、未来をつくる子どもたちに安心・安全なものを食べさせたいという想いで、コープ自然派の組合員と生産者がいっしょに商品づくりを行っています。また、自然派Styleでは日本の食を守るために国産原料を基本とし、「伝統的な製法を守る」「遺伝子組み換えの原料を使わない」などのこだわりを大切にしながら、持続可能な未来へとつなげていくことをめざしています。

どうして「国産」にこだわるの？

日本では、食べものの大半を海外からの輸入に頼っています。もし、気候変動や戦争などで食べものを手に入れることができなくなったとしたら…… わたしたちは今まで通りの食事ができなくなってしまいます。スーパーなどで日本の食べものがたくさん売られているように見えていても、実際は海外からの輸入に支えられているのです。

もしも食べものの輸入が止まったら…

たとえば…

大豆76%が輸入！
大豆はみそやしょうゆなど、あらゆる加工品の原料として使われています。

畜産飼料74%が輸入！
国内で育てられている豚・鶏・牛などの多くが海外から輸入されたえさで育てられています。

自然派Styleが大切にしていること
伝統を次世代へ

効率的にたくさんの食べものを生産することが優先され、昔ながらの伝統的な方法でつくられた食べものが少なくなっています。伝統的な製法を続けるには、手間や時間がかかります。しかし、素材を大切にした本物の食べものを次世代につなげていかなければ、古くから受け継がれてきた日本の食文化が失われてしまいます。

自然派Styleが大切にしていること
遺伝子組み換え作物を使わない

「遺伝子組み換え」とは、生物の「種」をこえて違う遺伝子を組み込むことで、新しい性質を持たせる技術のことです。海外では遺伝子組み換え作物が栽培されている国があります。日本への輸入が認られているものは、トウモロコシや大豆、ナタネなど9種類。輸入された遺伝子組み換え作物は、家畜のえさや食用油などの原料として使われており、私たちの身体への影響を心配する声があります。

　　

コープ自然派がすすめる国産オーガニック

どうしてオーガニック(有機)をすすめているの？

日本は先進国の中でも農薬使用量が多いことで知られています。しかし、農業で使用される農薬の中には、環境や私たちの身体への悪い影響が心配されているものもあります。そこで、「国産」はもちろんのこと、農薬や化学肥料に頼らない「オーガニック(有機)」であることが、安心・安全な食べものづくりにおいては大切です。

オーガニックって？

化学肥料や農薬を使用せず、環境への負荷をできる限り少なくし、土がもともと持っている力を活かして栽培された農産物や畜産物、それらの素材を使って加工された加工品のことを指します。

2021年時点では、日本の耕地面積における有機農業の取組面積は0.6%。イタリアやドイツなどヨーロッパ諸国と比べると、大きく遅れを取っています。

農薬や化学肥料を使い続けると…

国産オーガニックの小麦

日本で使われている小麦のうち、8割以上が海外産のもの。さらに、オーガニック(有機)小麦となると、国産のものはわずか0.1%です。コープ自然派では国産有機小麦の生産に協力してくれる生産者を増やし、生産体制を整えることで、国産有機小麦を使ったパンなどの加工品を、みなさんの食卓に拡ひろげていきます。

コウノトリ育むお米とは… 野生復帰するコウノトリがすみやすい環境づくりの一環で作られた自然にやさしいお米です。

国産オーガニックのお米

田んぼには、地域の生態系を守り、水害を防いだり、水をきれいにしたりするなど、人や生きもの、環境によい働きがたくさんあります。しかし、年々お米を食べる人や、田んぼでお米をつくる人が少なくなり田んぼが消えていっています。田んぼを守るためには、お米そのものはもちろん、お米を使った商品の開発をすすめ、利用を拡げていくことが大切です。利用が拡がると、生産者は安心してお米を作り続けることができます。

コープ自然派では、生きものが豊かにくらす田んぼを拡げるため、農薬に頼らずに育てたお米を応援しています。