• ネオニコチノイド系農薬

昆虫に対して強い毒性を発揮し、農薬の散布回数が少なくても効果が持続するとして登場したネオニコチノイド系農薬(以下ネオニコ)。度重なる農薬の散布は農家にとって重労働のため、瞬く間に多くの農産物で使用が広がりました。しかし広く使用されるにしたがって人体や生態系の広範囲に影響を及ぼすことが明らかになり、ヨーロッパ等各国では規制が強化されるようになりました。

日本はというと、ネオニコは継続して使用が続けられています。コープ自然派では生産者と協議を重ねながら、ネオニコの排除を段階的にすすめています。津軽産直組合(※組合の内、ネオニコフリーに取り組む集団を津軽産直フーズと呼んでいます。)では組合員の声に応え、難しいとされるりんごのネオニコ排除を実現。温暖化により害虫発生頻度も高まる中、試行錯誤を重ねながらネオニコフリーの栽培を行っています。今年も安心で美味しいりんごをお届けします。

生産者からのメッセージ

2023年~2024年冬は暖冬小雪でした。そのため開花時期が例年よりも7日~10日早く、4月下旬に花が咲き、めしべが乾燥して上手く受粉ができない「カラマツ」と言われる被害が「ふじ」と「早生ふじ」で多く発生し、収量減少の見込みとなってしまいました。しかし、この秋は昨年度と違い、気温もあまり高くならず夜温も下がっているため順調に生育しています。

  

津軽産直組合 斉藤篤寿

りんご・早生ふじ(昴林他)

  

しっかりとした果肉、適度な酸味で果汁も多く、「ふじ」に似た味わいです。

公開:2024年10月7日
商品案内30号[2024年10月4回]掲載

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