• 原発問題

組合員の皆さんへ

能登の震災から1年、熊本は5年目を迎え、阪神淡路大震災から30年、多くの災害、戦禍、格差、貧困・壊れた心・・・東日本大震災から14年、何を学んだでしょうか。人の命、政府の動き、原発、不条理・・・私たちは「会社の存在意味」と「心という視点」で考えてきました。ただでさえ困難な惨禍から立ち上がるだけでなく「この地で必要とされる会社になる!」と再建、私たちの考える復興を目指しています。

「おとうふ揚げ」は東日本大震災の中で生まれ、大豆生産者、豆腐生産者、そして組合員のご支援で有難いことに様々な形で今も続いています。約3500日間徹底して試食改良をくり返し続けてきたことは、食品に命を吹き込むことの実践、私たちの「メッセージ」です。

そして心のこと。この地で居場所をなくし、家庭や仲間、地域で孤立し分断された若者たちの就労の場として7年前には野菜果物加工場もつくりました。就労支援だけではなく学びや気づき、少しだけ彼らの視点で考える加工工場です。時間生産性での作業はせず、仲間同士お互いを思いやり知恵を出す。大変な6年でしたが、彼ら彼女らが見る未来は、私たちが目指す未来かもという予感がします。

被災したからこそできる未来へのチャレンジ、痛い思いで苦しんできたからこそ作れる支え合う仲間。今、悲しい・苦しい・先もない・悩ましいといった感情が「現場」で深い闇のように私たちを取り巻いています。そして自分自身と向き合い、常に足元を見つめ、思いやり支え合うことを忘れないで頑張っています。

私たちは何のための会社を経営し、生協は何を目指すのかを共に考えましょう。

2025年 宮城県東松島市
㈱髙橋徳治商店
代表取締役 髙橋英雄

おとうふ揚げ3種10品

  

復興第一号商品のおとうふ揚げ、それに続くシリーズの椎茸入り、そして五目の3種を1袋にセットした商品。

公開:2025年2月17日
商品案内49号[2025年3月1回]掲載

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