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一般的な家畜の飼育では、効率優先で狭い場所に家畜を押し込む密飼いなどにより、病気の発生率が上がるため、予防目的などで家畜に抗生物質が投与されます。抗生物質を多用すると、畜産物への残留や、抗生物質が効かない薬剤耐性菌が発生し、食肉を通じて私たちに伝播することが懸念されています。

コープ自然派では安全な命をいただくため、家畜や魚などへ成長・予防目的で抗生物質の使用を認めず、家畜を健康に育てている生産者と取引をしています。

地球規模で問題になっている薬剤耐性(AMR)。死者数は世界で年間127万人にのぼり(2019年)、十分な対策が行われないと、2050年には世界で約1000万人が死亡するといわれています。

一般的に薬剤が使われる理由
 ●病気の予防
 ●病気の治療
 ●成長促進

神山鶏

一般的な養鶏では、病気の予防に抗生物質・抗菌剤を投与して育てますが、我々が育てている神山鶏や阿波すだち鶏には使用していません。納豆菌・乳酸菌・キトサン・緑茶粉末など配合されている混合飼料「イシイミックス」を与えることにより、腸内環境を整え、鶏の免疫力を向上させることで無投薬飼育を実現しています。また毎日、鶏たちと顔を合わせて健康状態を見守り、ストレスの少ない環境づくりをしています。

  

今後も安心・安全な商品をお届けできるように努めていきますので、よろしくお願いします。

  

イシイフーズ 阿部毅

神山鶏ササミ(バラ凍結)

  

脂肪分が少なく、味は淡白で肉質がやわらかいのが特徴。

全飼育期間中、抗生物質・合成抗菌剤不使用。
(※必要なワクチン接種は行っています。)

自然豚

豚は非常にストレスに敏感で弱い生きものです。本来なら肥育期間中に疾病や体調不良を起こすと、投薬による対応が必要な場合があります。しかし、当農場ではアニマルウェルフェアを一番の理念として農場管理を行っており、飼育豚へのストレスや環境変化などをできる限り無くすことで、疾病や体調不良の発生を抑えることができています。

  

無投薬での飼育は非常に困難であり、毎日の飼育豚の体調観察や飼育環境への配慮など、細かな管理の積み重ねにより実現しています。今後も組合員の皆さんに美味しく食べていただくためにも、無投薬で安全かつ美味しいお肉を作っていきます。

  

七星食品 海部哲央

自然豚モモ生姜焼き用

  

脂肪分が少なく、きめが細かい部位です。食べ応えのある大きめのカット。

肥育期間中は、抗生物質・合成抗菌剤不使用。
(※必要なワクチン接種は行っています。)

枕崎牛

安心で安全な牛肉を供給することを心に決めて、日々、牛たちの健康状態を確認しながら、美味しい牛肉が出来上がるよう業務に励んでいます。私たちのつくる牛肉は、仔牛の導入から出荷に至るまでの肥育期間中において、薬剤の投与は原則行っておりません。唯一病気(風邪等)予防のため、仔牛の段階で予防接種を行うくらいです。

  

肥育期間中においては、自然のままに自由にストレスを与えないように育てています。これからも安心で美味しい牛肉をお届けできるように、生産者一同がんばっていきます。

  

福永産業 深川洋志

枕崎牛牛丼・肉じゃが用

  

赤身と脂肪が交雑したバラ肉を中心にスライスしました。煮込み料理に最適。

肥育期間中は、抗生物質・合成抗菌剤不使用。
(※必要なワクチン接種は行っています。)

たまご

40年ほど前、人工透析初日。コレステロール値が400にもかかわらず、毎日卵を食べることを指導され、卵の重要性に気付きました。それまでの「おいしい卵を食卓へ」から「健康増進に役立つ卵」へと切り替えたことが、無投薬飼育の原点です。

  

平成15年以来、薬屋さんとのご縁は無くなりました。養鶏場で働く人は、給餌・給水・鶏ふんの搬出・飼料配合など、通常業務以外に春夏秋冬の害虫の動き、毎日の温度変化などを細かく観察し、害虫発生前の鶏舎内の清浄化を保つことで無投薬飼育を達成できています。皆さんの日々の健康にお役に立てていれば嬉しく思います。

  

たむらのタマゴ 田村智照

PHF白卵10個

  

非遺伝子組み換え(分別管理)のPHFコーン・大豆油かす、国産玄米(飼料米)を約3%与えて育てた鶏の卵です。

全飼育期間中、抗生物質・合成抗菌剤不使用。
(※必要なワクチン接種は行っています。)

うなぎ

子どもの頃、実家の魚屋に並んでいた中国産の蒲焼を食べたところ、泥臭くて美味しくなく、ご飯の上の蒲焼をとってみると、ご飯が真っ青になっていました。今でこそ分かりますが、日本では禁止されている薬の色でした。これがきっかけで養殖をするなら完全無投薬、安心安全な鰻を育てようと、いろんな方に相談をし、水温を適温に保つことで無投薬を実現する方法を教わりました。しかし、生きものの病気や体調不良は人間と一緒で付きものです。鰻をよく観察して、健康管理を行うなどし、抗生物質等を使わない飼育を行っています。

  

私は安心安全で美味しい鰻をみんなに食べていただきたいです。その想いを込めて「西岡うなぎ」と自分の名前を付けました。これからもその想い変わらず、日々精進していきます。

  

西岡養鰻 西岡丈豊

土佐・奈半利川 西岡さんが育てた鰻の蒲焼(大)

  

奈半利川流域から豊富に湧き出る良質な地下水を利用することで完全無投薬を実現しました。小袋のタレ付き!

地元産の稚魚を池入れし、完全無投薬で育てています。
(※必要なワクチン接種は行っています。)

公開:2025年4月21日
商品案内6号[2025年5月1回]掲載

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