• 有機・オーガニック
  • 野菜のチカラ・栄養価

新型コロナウィルスの流行は、私たちの生活に様々な変化をもたらしました。そのうちの1つが、健康を維持するための食生活への関心の高まり。

私たちのカラダは、私たちが食べたものからできています。健康な毎日を過ごすために、何を選び、何を食べるか、今改めて見つめ直す必要があります。

土の中の栄養を吸収して育つ野菜には有機物が多く含まれます。栄養豊富な土で育つ野菜ほど、ビタミンやミネラルなどを豊富に含む、栄養価の高いものに育ちます。反対に、農薬を多量に散布し、土壌菌を死滅させてしまった畑では、土中から栄養分を充分に吸収できず、必然的に栄養に乏しい野菜に育ってしまいます。

コープ自然派の生産者たちは、野菜が本来持つチカラを引き出すため、それぞれに工夫を重ねています。強く、病害虫にも負けず、野菜本来のチカラを十分に蓄えた旬の味覚が揃っています。

有機トマト

肥後あゆみの会 澤村輝彦さん

  

今年もトマトの季節になってきました。栽培では裏山の土着菌を利用した『自家製ぼかし肥料』と『天恵緑汁』を使っています。

  
先日、トマトの脇芽を利用した天恵緑汁の仕込みの指導を息子や従業員へ行いましたが、みんなが予想していたよりもかなりの重労働だったようで「今までこんな重労働をひとりでこなしていたのか」と驚いていました。実践を通じて一つずつ一つずつ、技術の継承を行っていきたいと思います。

  
今年もトマトは順調に美味しく仕上がりそうです。次世代へ紡いだ有機農業の技術を組合員の皆さんと一緒に広めていきたいと思います。

2018年オーガニックエコフェスタで最優秀賞を受賞

  • 有機トマト

    土の力を最大限引き出す、有機農法で育てた『甘み・酸味・香り』と3拍子揃った有機トマト。

サラダスナップえんどう

味菜園 豊崎達朗さん

  

最近の美味しい野菜は甘い野菜とされていますが、野菜は本来、苦みや酸味・旨みなど様々な味がするものだと思います。屋号の「味菜園」は『味のある野菜を作りたい』という思いから名付けました。

  
私たちは農薬・化学肥料・除草剤を使わず、土作りに力を入れています。土壌分析・施肥設計により有機物とミネラルを必要分投入し、野菜が生育しやすい環境を作っていきます。雑草や害虫に苦労することもありますが、農薬などに頼らない栽培を楽しんでいます。

  • サラダスナップえんどう

    さっと火を通してシャキシャキ感をお楽しみください。

有機ほうれん草

今村剛喜さん

  

ほうれん草は、葉もの野菜なのでごまかしが利きません。肥料のバランスが崩れるだけですぐ虫の餌食になります。土づくりや肥料の管理がダイレクトに葉っぱに現れるので、光合成をしっかりして厚みのある葉っぱになるようにミネラル肥料を意識して入れています。また、なるべく糖分を貯えるようにセルロースの素となる堆肥もしっかりと入れます。

  
今年から露地で栽培するので、灌水設備を導入し、発芽を雨任せにせず安定した収穫をしていきたいです。

  • 有機ほうれん草

    アクが少なく、ほうれん草本来の味がしっかりします。

  

免疫力(発酵食品)

腸には、体全体の免疫細胞の半数以上が集まっています。また膨大な数の細菌(善玉菌・日和見菌・悪玉菌)が棲みついており、体を元気な状態に保つには、これらの細菌のバランスを一定に保つことが大切です。そのための有効な手段の1つが、発酵食品を摂ることです。菌のチカラで人体に有益な物質をつくり出す発酵食品は、腸内環境の改善に役立ちます。

発酵食品を上手に摂ろう

みそ、  ヨーグルト、  チーズ、しょうゆ、  キムチ、  酒 etc

納豆

大豆を納豆菌で発酵させて作る納豆には、大豆の持つ栄養がまるごと入っていることに加え、発酵によりビタミンB2や旨み成分であるグルタミン酸などが増加します。また納豆菌は腸内の善玉菌の大好物であるため、善玉菌の働きを活性化させるのにも役立ちます。

  • カップ小粒納豆(麦入り)

    普通の納豆よりも糸引き感の強いしっかりとした粘りがあります。

黒酢

酢の原料は穀物や果実で、世界中に様々な種類が存在します。黒酢は、玄米と日本独自の菌「こうじ菌」を使い、時間をかけて醸造する静置発酵法でつくられます。長い熟成期間の中で、栄養価が高まると同時に味もまろやかになり、飲用にも適しています。

  • 黒酢

    国産玄米を使用し、「静置発酵法」により長い時間をかけて製造された黒酢です。

抗酸化力

呼吸により体内に取り込まれた酸素の一部は、他の分子と結びついて、酸化させる力が強い活性酸素に変化します。ヒトの体が年齢とともに老化するのは、この活性酸素によって、金属のサビのように細胞がさびていくからです。抗酸化力とは、体内で活性酸素が関係する有害な働きを弱くしたり、取り除いたりするチカラのこと。ヒトが若さを保ち、病気を防いで健康に過ごすことに役立ちます。

抗酸化力が高い食べもの

ごま、  そば、  ワイン、  にんじん、 トマト、  茶 etc

本来は白身魚である鮭。身が赤く見えるのは、赤色の天然色素「アスタキサンチン」を筋肉にため込んでいるからです。アスタキサンチンはトマトやにんじんなどに含まれるβ-カロテンなどと同じカロテノイドの一種で、高い抗酸化力を持つことで知られています。

  • 沖どれ定塩秋鮭切身

    沖で獲った秋鮭は河まで辿りつくためのエネルギーを蓄える分、脂がのっています!

ナッツ

ナッツとは、「種実類」に分類される木の実のことです。ビタミン類や、良質な油脂分があり、高い抗酸化力を持つ“不飽和脂肪酸”を多く含みます。“不飽和脂肪酸”は、血圧を下げたり悪玉コレステロールを減らしたりする働きがあり、健康維持に役立ちます。

  • オーガニック・ カシューナッツ(生)

    インドで有機栽培された風味豊かな生のカシューナッツです。

公開:2021年4月19日
商品案内5号[2021年5月1回]掲載

有機・オーガニックの記事一覧

野菜のチカラ・栄養価の記事一覧