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かつてナベツルが西日本一帯に渡来していた環境を取り戻すために
ツルをよぶお米が登場したのは2008年。「冬の使者」と呼ばれるナベツルの飛来地を徳島県につくろうと、生きもの豊かな田んぼの取組が始まりました。飛来地づくりの背景には、ナベツルが鹿児島県出水市に集団営巣するようになっていることが起因しています。もし鳥インフルエンザ等が発生するとナベツルが全滅してしまうかもしれないのです。
当時、環境省や野鳥の会を中心に飛来地の分散化がすすめられていました。コープ自然派もこの取組に協力しようと、冬水田んぼなど、休息地やえさ場となる生きものが豊かな田んぼづくりをめざしました。2008年以降、順調にナベツルが飛来するようになり、2015年には390羽が飛来。2013年にはコウノトリも飛来・営巣するなど、徳島は豊岡市に次ぐコウノトリの生息地となっています。
この活動を支える環境支払いカンパは毎年500万円を超え、さらに米ぬかを椎茸の菌床へ活用するなど地域循環の取組も行っています。組合員と生産者、そして地域が連携した取組が拡がっています。
お米はすぐれた日本の主食です。豊かな自然環境に育まれた野菜、海藻、魚介類などをバランスよく食べる「一汁三菜」は、世界でも高く評価されています。コープ自然派では食と農と環境を一体として、日本の農業を守ることで、日本の和食文化・自然環境・生きものを守る活動をこれからもすすめていきます。
自然派Styleツルをよぶお米・キヌヒカリ 白米
無農薬
省農薬
公開:2021年5月3日
商品案内7号[2021年5月3回]掲載