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環境にやさしいお米作りを拡げていくために

コープ自然派では、段階的に農薬を減らしていく「環境創造米」の取組をすすめています。田んぼは生きもののいのちを育む大切な場所です。しかし、農薬や化学肥料が多用される農業が広がるに伴い、そのいのちが奪われてきました。昔のようないのち豊かな環境を取り戻すために生産者とともに安心なお米作りに取り組んでいます。

基本スローガンである「国産派宣言」の目的は、農業を守り、お米を中心とする食文化を再生し、食と自然環境を守っていくことです。安全な食べものを食べることが、多様な生きものを育むことにつながり、私たちの大切な食生産の場である森・川・海の循環を守ります。

ツルをよぶ椎茸

菌床はおが粉、ふすま、米ぬか、炭酸カルシウム、炭を混ぜてつくります。この米ぬかはツルをよぶお米の米ぬかです。菌床を殺菌し、椎茸の種菌を入れ、数か月たつと生椎茸が育ちます。椎茸栽培後の「廃菌床」は堆肥にしてお米の栽培に利用しています。廃菌床は栄養豊富なため、ツルなどの野鳥のえさとなります。田んぼにツルがえさを求めてやってきたことから「ツルをよぶ椎茸」と名付けました。


これからもツルが舞い降りてきてくれるような環境づくり、生きものを守る取組を続けていきます。

  

サンマッシュ櫛淵 濱田光且

ツルをよぶ椎茸A級(菌床栽培)

  

ほどよい大きさがそろって調理がしやすい。

コープ自然派のパン工房の取組

日本人の主食が米からパンや麺などの小麦製品にシフトする中、コープ自然派は、今後どのように田んぼと田んぼに棲む生きものたちを守っていくかを考えました。そして「パンでも“コウノトリも棲めるまちづくり”を応援しよう」と、2014年にコープ自然派パン工房を設立。JAたじまと協力し、「コウノトリ育むお米」の米粉を使ったパンづくりをすすめています。

パン工房では、他の原料についても、環境負荷が少なく、自然にも体にもやさしいものを厳選して使用しています。

自然派Style山食パンコウノトリの未来6枚

  

国産小麦に「コウノトリ育むお米」の米粉を配合して作りました。

自然派Styleテーブルロール

  

朝食にぴったりのサイズ。ハムや野菜をはさんだらボリュームたっぷり。

  

ツルをよぶお米で作ったぬか床

お米を精米する際に必ず出てくるのが「ぬか」。

  

生産者が心を込めて栽培したお米だから、ぬかまで無駄にしたくない、そんな想いでつくられたのが「ツルをよぶお米をつかったぬか床」です。

  

堺共同漬物の林野賢貴さん

精米事業は2015年からスタート!

できるだけ精米したてのお米をお届けできるように、ツルをよぶお米などの産直米は注文を受けてから精米をしています。

ツルをよぶお米で作ったぬか床

  

3種の植物性乳酸菌を加えて発酵させたぬか床。無農薬・省農薬栽培の「ツルをよぶお米」のぬかを使いました。

ツルをよぶお米の生ぬか

  

補充用たしぬか。ぬか床の追い足しに。

ツルをよぶ純米料理酒

明石の酒蔵、茨木酒造が手掛けています。

  

通常の仕込み方法より麹の使用比率を高めて旨みをアップ。また、四段仕込みを行う“もうひと手間”を加える事で自然な甘みをプラスしています。

  

茨木酒造の茨木幹人さん

ツルをよぶ純米料理酒

  

「自然派Styleツルをよぶお米(省農薬)」を使用したこだわりの純米料理酒。

濱さんとこの塩こうじ

生産者の顔の見える安心な原材料を使いたいという濱さんの想いと、「ツルをよぶお米」を使って欲しいというコープ自然派の想いが合わさってできた商品です。

  

濱醤油醸造場の濱眞理子さん

濱さんとこの塩こうじ(無農薬ツルをよぶお米使用)

  

料理にちょっと加えるだけで、食材の旨みを引き出してくれます。

  

コウノトリお米めん

<コウノトリ育む農法>で作った米を使った米麺。

  

つなぎは北海道産馬鈴薯でんぷんと九州産甘藷でんぷんを使いました。今までの「麺」にはない食感を楽しめます。

  

丸萬中源の脇稔さん

コウノトリお米めん

  

小麦やそばとはまた違った食感。つけ麺でもかけでもおいしくいただけます。

公開:2021年5月3日
商品案内7号[2021年5月3回]掲載

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