節辰商店は削りぶし、だしパック、つゆなどを自社生産する鰹節関連商品の専業メーカーです。また各種節類、昆布、しいたけ等を仕入販売する乾物問屋としての側面、外食産業にも商品を納入する食品総合卸としての側面も持っています。

  

今から40年前、ご家庭でも手軽に専門店の味を楽しめるようにとだしパックを開発。贅沢な素材をふんだんに使いながらもお手頃価格で提供できたことが現在の評価につながり、他の商品群の開発基盤にもなっています。

  

節辰商店 勝田和吉

  

 原料の選定のこだわりは? 

  

現在、日本の水産物の状況は非常に悪くなっています。国内水揚げ減、海外の漁獲規制による輸入減、円安による輸出増等で節や煮干しになる魚が不足しています。その中で生産者や産地問屋と密に連絡を取り合い、魚の状況、節の生産状況を確認し、仕入れています。

 だしパックに使っている むろあじって? 

むろあじは三重県沖で多く水揚げされていたため(現在はほとんど水揚げがありません)東海地方で根付いただしだといわれています。全国的にはさば節が使われていますが、「むろあじ節」はさば節よりも甘みがあり、東海地方の赤みそと相性が良いです。このなじみの深いむろあじ節をだしパックには多く配合しています。

だし本来の味、香りを基本にしている生協だしパック。節や煮干しそのものを粉砕し、焙煎することで生臭みを減らし、うまみを凝縮しています。また、よりよい香りをお届けできるようできるだけ早く包装しています。

生協だしパック

   

むろあじ節や椎茸、昆布等を使用した、深みのある旨み。

公開:2024年2月5日
商品案内47号[2024年2月3回]掲載

調味料・だし・油・ルーの記事一覧